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野菜の有機栽培と日本蜜蜂の養蜂に取り組む、新庄市の農園。採蜜から瓶詰めまでこだわった、希少な日本蜜蜂のはちみつは、繊細で華やかな香りと奥深い甘さが魅力の逸品だ。

畑で学ぶ テーマは「育てる喜び・食べる幸せ・つながる笑顔」

家族の農地を再生するためにスタート

新庄市十日町地区を拠点とする「畑で学ぶ」は、自然と調和した食のあり方を追求する農園。耕作放棄地になりかけていた土地を再生させるべく、代表の沼澤和義さんが2026(令和8)年に立ち上げた。「義理の母の畑が、年を追うごとに荒れていく様子を見て、とても寂しい気持ちでいました。自分が耕すことで、何とか元通りになればと思ったんです」と、沼澤さんは語る。農園のテーマは「育てる喜び・食べる幸せ・つながる笑顔」。持続可能な農業を目指し、農薬や化学肥料に頼らない有機栽培で、季節ごとにさまざまな野菜を育てている。また、ワークショップ・食に関する勉強会・農業体験などを定期的に開催。地域コミュニティの創出にも、積極的に取り組んでいる。

国内流通量5%未満。希少な「日本蜜蜂はちみつ」

じつは、沼澤さんは養蜂家としての顔も持つ。「奥会津に住むマタギの方のお話を聞いて興味を持ち、2015(平成27)年に始めました。蜜蜂はあらゆる植物の受粉に関わり、農業とも切っても切れない関係です」と、沼澤さんは語る。育てるのは、日本に古来から生息する「日本蜜蜂」。そのはちみつは、国内流通量5%未満という極めて希少な自然の恵みだ。「野生の蜂なので飼育が難しく、うまくいっても年に2回程度、ほんの少しの量しか採れません」と、沼澤さん。この希少な蜜の品質をさらに高めるのが、3つの工夫だ。1つ目は、巣房をカットして自然に滴るのを待つ「垂れ蜜(たれみつ)」。不純物が混入しづらく、雑味のない味わいを生む。2つ目は、除湿。「糖度が低いと発酵ガスで吹きこぼれるため、水分を減らして糖度を上げてから瓶詰めします。味も濃厚になりますよ」と、沼澤さんは教えてくれた。3つ目が、完全非加熱へのこだわり。加熱処理を行わないことで、栄養素や酵素をそのまま残すことができる。美しい琥珀色に輝く百花蜜をひと舐めすれば、繊細で華やかな香りと奥深い甘さが口いっぱいに広がる。小さな瓶の中に、力強い生命の息吹が詰まっている。

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生産者紹介

代表:沼澤和義
代表沼澤和義

新庄市出身。2015(平成27)年から養蜂をスタート。2025(令和7)年には、家族の畑を継承するため、長年勤めた会社を退職。市内の農林業系大学で研修を受けた後、2026(令和8)年に「畑で学ぶ」を立ち上げた。飼育の難しい日本蜜蜂の養蜂に奮闘しながら、少量多品目の野菜の有機栽培に取り組んでいる。「地域の方々とのつながりを大切にしながら、安心して食べられる食品をお届けしていきたいと思います」と、沼澤さんは力強く語った。

店舗詳細

店舗名称 畑で学ぶ
住所 山形県新庄市十日町2629-20