山形直送計画からのお知らせ

大雨にともなう荷物のお届け遅延について(7月26日)

美味しい平田牧場三元豚を主軸に、畜産・食肉加工・飲食店運営・観光業などを手掛ける会社。「健康へ。信じられるものだけを。」を理念に、安心・安全を追求する。

平田牧場 美味しさ!健康!感動!が詰まった平田牧場 本店

わずか2頭の豚から始まった。山形県を代表する企業

平田牧場は、「三元豚(さんげんとん)」の元祖。高品質な国産豚を生産しつづけ、日本の食肉市場をリードしてきた会社だ。事業は、畜産のみに留まらず、加工品の製造や、直営飲食店の運営、観光業など幅広く展開している。現在は、赤坂や玉川、日本橋に店を出すほどの企業になった平田牧場だが、その歴史は、たった2頭の豚から始まったという。1953年当時、庄内地方の平田町(現在の酒田市)では、地元の青年たちが中心となって、養豚業を盛り上げていた。平田牧場の創業者・新田嘉一氏も、そんな若者の一人だった。戦後間もない時代、「日本が豊かになっていけば、食の嗜好は米から肉に移っていくはず」と考えた新田氏は、周囲の反対を押し切って小さな養豚牧場を始めた。しかし、豚肉の価格が大暴落。平田牧場は、わずか数年で大打撃を受けたのだ。

苦境からの逆転!流通革命で勝機を見出す

豚肉価格の大暴落。このときに問題となったのが、相対取引価格だった。全体の需給バランスから取引価格が決定される方式のことだ。このシステムにより、農家は自身で商品の値段を決められなかった。そこで新田氏は、当時としては画期的な「産直提携」を構想。独自の流通ルートを構築し、安定価格での豚肉出荷を実現した。このとき、現在の平田牧場につながる食肉直売所を設立している(創業1964年)。平田牧場には、こうした革新的な取り組みが多い。1970年代、日本の養豚業界に先駆けて品種改良に着手。後に、国産豚の柱となる「三元豚」を生み出した。さらに、「無添加」という言葉がなかった当時、お客さんの要望を受けて無添加ソーセージを開発している。現在でもSDGsの広まりに先駆け、日本国内の食料自給率を上げるための施策として、「飼料用米プロジェクト」をスタート。この取り組みは、2018年に農林水産省大臣賞を授与されるなど、日本の食を支えるものとして認められている。

3種類の豚の掛け合わせ。いいとこ取りの「三元豚」とは

一口に「豚」と言っても、たくさんの品種がいる。育つのが早い豚や、繁殖力の高い豚、肉質のいい豚など、品種ごとの特長はさまざまだ。単一の品種は、個性の強さがゆえに、「美味しいけど育ちにくい」「繁殖力があるけどあまり美味しくない」などの弱点を抱えていた。そこで考えられたのが交配種。複数の豚を掛け合わせることで、それぞれの特性を引き出して生まれる理想的な豚だ。中でも、3種類の豚を掛け合わせて生まれたものは、三元交配種と呼ばれる。これを初めて「三元豚」と名付け、高品質な豚が日本中に広まるのに一役買ったのが、平田牧場であった。じつは、国産豚のじつに80%は三元豚なのだという。それだけ、「安定して美味しい」ということが伺える。中でも平田牧場のものは「平田牧場三元豚」と呼ばれ、他のものと一線を画する美味しさとして、高く評価されている。

丁寧な飼育こそが真骨頂。美味しい豚肉を生産する工夫

平田牧場三元豚が美味しい理由。それは、丁寧な生育管理にあった。じつにストレスフリーな環境で、栄養たっぷりな飼料を食べさせて育てるのだ。ここで重要になってくるのが、「豚舎の設計」と「飼料のブレンド」である。まず、豚舎。一頭あたりのスペースが広く取られていることはもちろん、風通しの良い開放型になっており、夏場でも涼しくなるように設計されている。舎内の敷材は、堆肥から作ったもので、ふかふかで暖かく、山形県の寒い冬でも床暖効果で快適に過ごせる。次に、飼料。米をたっぷり配合した特別ブレンドのものを使っている。この飼料を食べることで、元気に育つだけでなく、脂身がさっぱりとするのだという。また、「NON-GMO(非遺伝子組み換え)」の飼料だけを使っているのもポイント。「健康へ。信じられるものだけを。」という理念の通り、安心・安全で美味しい豚肉を提供しているのだ。

  • 平田牧場
  • 平田牧場
  • 平田牧場
  • 平田牧場
  • 平田牧場
  • 平田牧場

生産者紹介

平田第1農場 主任:佐藤美雪
平田第1農場 主任佐藤美雪

酒田市出身。入社以来15年以上、養豚を担当してきた。じつは小さい頃、豚肉があまり得意ではなかったという佐藤さん。10歳のとき、はじめて平田牧場の生姜焼きを食べ、「あぁ、豚肉ってこんなに美味しかったんだ」と感動。その頃から、平田牧場で働くことを考えはじめたという。大切にしているのは、「生き物と接している」という感覚。「山形は寒暖差が激しく、豚の健康状態も目まぐるしく変わります。しっかり観察して、体調に気遣ってあげることが大事です。多分こうだろう、という決めつけは絶対にできないですね」と語る。平田牧場で一番好きな商品は「冷凍ハンバーグ」。「もちろん、ほかにも好きな商品がいっぱいあります」と話す笑顔からは、ほんとうに平田牧場が好きなのだろうと感じた。

店舗詳細

店舗名称 平田牧場
住所 山形県酒田市松原南5-6