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1951年創業の八百屋。仕入れた野菜で加工品も手掛ける。看板商品の「まるなす漬」は、「やまがたふるさと食品コンクール」で「特別賞」「パッケージデザイン賞」を受賞。

桝屋商店 地域の人から愛される「昔ながらの商店」

八百屋が手作りする看板商品「山形やおやの漬物」

「桝屋商店」は、初代・歌丸健二さんがリヤカーで野菜を売り歩いたのがはじまりだ。同時に、南陽市赤湯温泉街に店舗を構えて運営していた。八百屋をメインとしつつ、野菜以外の商品も扱う「昔ながらの商店」として、地域の人から親しまれていたそうだ。現在でも、野菜・加工品・自家製の惣菜・日用品・酒類など、店内にはさまざまな商品が並ぶ。中でも自社で手づくりしている漬物は、桝屋商店の看板商品。昔から常連さんに頼まれて仕入れた野菜を漬けていたそう。その後、注文がたくさん入るようになり商品化したという。山形県の伝統野菜に指定されている薄皮丸なすの「まるなす漬」をはじめ、「からしきゅうり漬」「わらびきゅうり漬」「ゆずだいこん漬」といった漬物を販売。「桝屋商店の漬物が好きで、いつも店に通っている」というお客さんも多い。また、初代の孫にあたる歌丸健太さんが入社してから、パッケージデザインをリニューアル。2017年度の「やまがたふるさと食品コンクール」にて、「特別賞(おいしい山形賞)」と「パッケージデザイン賞」を受賞した。手に取りやすいカジュアルなデザインで、幅広い層のファンを獲得している。

消費者目線で、お客さんに喜んでもらえる「商品」を届ける

現在、常務取締役を務める歌丸健太さんは、「実家に戻ってきたときは、野菜の知識ゼロでした。レタスとキャベツの違いも分からなかった」という。しかし裏を返せば、どの八百屋よりも消費者に近い目線を持っているということ。「ある時、この感覚は大切にしたほうがいいと思ったんです。市場で野菜を仕入れるときも、パッと見で美味しそうかどうかを重視して選んでいます」と語る。また、歌丸さんは野菜を「食材」として見ずに、「商品」として見ているのだそう。美味しいことはもちろんだが、その上で「お客さんが手に取ってくれるか?」「お客さんに喜んでもらえるのか?」が重要なポイントだという。こうした考え方が、漬物のパッケージリニューアルや新たな販路拡大にもつながっている。「お客さんに『この店おもしろい!』と、思ってもらえるようなお店にしたいですね」と笑う歌丸さん。先入観にとらわれずに、自分なりの「八百屋」というスタイルを創っていく。

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生産者紹介

常務取締役:歌丸健太
常務取締役歌丸健太

南陽市出身。「桝屋商店」の初代・歌丸健二さんの孫。高校からラグビーをやっており、スポーツ推薦で関東の大学へ進学。大学卒業後は、プロのスポーツ選手を相手に営業やイベント企画を行っていた。「ふと、実家が八百屋だったことを思い出して。今までまったく違う業界で働いてきた経験を生かして、何か新しいことができるんじゃないかと思ったんです」と、歌丸さんは家業を継いだときの思いを振り返る。桝屋商店に入ると、看板商品である漬物のパッケージリニューアルに取り組んだ。現在では、自社ECサイトの運営もしている。「『まるなす漬』や『手むきさといも』など、地元で評判の商品を全国のお客さんに届けたいですね」と、歌丸さんは熱く語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 桝屋商店
住所 山形県南陽市赤湯752