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古くからそばと小麦の栽培が盛んな天童市で、江戸時代に創業した製麺会社。「最上早生」や「でわかおり」など、山形県産そば粉を使用したこだわりの乾麺を製造している。

昭和製麺 創業時はそうめんを製造

山形県産そば粉を使用した、風味豊かな乾麺

県の内陸部に位置する天童市の製麺会社「昭和製麺」。創業は、江戸時代文政年間まで遡る。代表の小川義宏さんは、「山形県は古くからそばの栽培が盛んですが、天童市では小麦の栽培も行われていました。そのため、創業時は乾麺のそうめんを作っていたそうです。『東北の三大そうめん産地』とも言われているんですよ」と、語る。その製麺技術を活かして、1955(昭和30)年以降から乾麺のそばの製造を開始。現在は、「最上早生」や「でわかおり」などの山形県産そば粉を使用した「枯木庵(こぼくあん)」シリーズをはじめ、山形ならではの商品開発に力を入れている。「山形のそば」と聞くと、黒くて太い「田舎そば」のイメージが強いが、実は地域ごとにさまざまな特徴があるという。田舎そばとは対照的な、白くて細い「更科そば」を食べる地域もあるとか。「山形県は、江戸時代に複数の藩の領地が混在していたことから、地域ごとに独自のそば文化が発展したと言われています。山形のそば文化の魅力は、その多様性にあると思います。昭和製麺でも、田舎そばに近いものや、更科そばに近いものなど、さまざまな商品を展開しています」と、小川さんは語る。

将軍家への献上品を再現した「寒中挽抜蕎麦」

昭和製麺の主力商品の一つが「寒中挽抜蕎麦(かんちゅうひきぬきそば)」。こちらは、江戸時代末期に天童を治めていた織田家が、徳川将軍家に献上していたそばを再現したもの。「そばが収穫されるのは秋。その時期のそばは『新そば』と呼ばれ、風味豊かな味わいを楽しめます。寒中挽抜蕎麦は、『風味が落ちてくる夏でも、美味しいそばを献上したい』という先人たちの思いや知恵から誕生したものです」と、小川さん。寒中挽抜蕎麦の美味しさの秘密は、秋に収穫したそばを、大寒の時期に殻を剥いて低温貯蔵すること。寒さに晒されながら冬を越したそばは、甘みが蓄えられ、香りも豊かになるそう。春になったら製粉して、毎年5月頃に初物を販売している。「当時は、献上品として将軍家に納めるものだったので、なるべく白く美しいそばが好まれました。基本的な製法は同じですが、製麺する際に少しそば殻を混ぜることで、そばらしさを感じてもらえるように工夫しています」と、こだわりを教えてくれた。

  • 昭和製麺
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生産者紹介

代表:小川義宏
代表小川義宏

天童市出身。江戸時代から続く製麺屋に生まれる。大学卒業後、東京のテレビ局に勤めたのち帰郷。実家である「昭和製麺」に入社。職人として現場に入ったり、百貨店へ販売に行ったり、さまざまな経験を積む。また、「寒中挽抜蕎麦」や「枯木庵」シリーズなど、山形県産そば粉を使った乾麺の商品化にも力を入れている。「山形には、それぞれの地域ごとに独自の麺文化があります。江戸時代から続く伝統や歴史を取り入れながら、山形らしい新しい商品を作っていきたいです」と、小川さんは力強く語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 昭和製麺
住所 山形県天童市万代3-1