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上山温泉商店街にある老舗の精肉店。山形牛をはじめとした、高級な肉だけでなく、コロッケやハンバーグ、豚の角煮、焼き豚など、手作りのお惣菜も多数取り揃えている。

丸内牛肉店 創業から80年以上、地元で愛される精肉店

「牛鍋を提供する精肉店」として開業

山形県を代表する温泉地の一つとして知られる上山市。市内中心部の商店街の一角に店を構える「丸内牛肉店」は、上山市民に愛される老舗の精肉店だ。山形県のブランド牛である「山形牛」、山形県産豚肉「庄内豚」などを取り揃えている。創業は1940年。現代表取締役・内野逸郎さんの祖父である内野庄四郎さんが、「牛鍋を提供する精肉店」として開業したのが始まりだ。創業から80年以上経った今も変わらず、高品質な肉を揃えられるのは、確かな目利きの技術があってこそ。内野さんによれば、「脂の質」が美味しさを分けるという。「脂がパサついていると、肉が硬くて美味しくない。触るとよく分かります」と教えてくれた。「肉の目利きは、どれだけ場数を踏んだかが重要。培われた経験によって、磨かれていくもの」だそう。一般人には中々真似できないプロの技。だからこそ、「自分が満足した品質のものを提供する責任がある」と語る。温泉街の老舗旅館やホテル、レストランからの注文が多いのも、その品質へのこだわりが信頼されている証だ。

レストラン仕込みの絶品惣菜

現在は精肉店のみだが、かつては、飲食店の経営も行っていたという。内野さんの父・庄逸さんが代表を務めていた1982年、上山市の国道沿いにレストランを開業。その際、「レストランの味を精肉店でも提供できないか」と考え、精肉店でも惣菜として売り出すことを決意した。レストランは、国道の移転により現在は閉店しているが、ハンバーグやグラタン、カレーなど、レストランの看板メニューの一部が、今でもお肉屋の手づくり惣菜として人気を博している。こだわりは、作り方だけに留まらない。惣菜で使用する野菜は自家栽培。知人の農地を借り受け、家庭菜園の域を超えるくらいの量を作っているという。本格レシピや使う素材にもこだわって作られる惣菜は、「レストラン仕込みの絶品惣菜」と評判だ。

  • 丸内牛肉店
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生産者紹介

代表取締役:内野逸郎
代表取締役内野逸郎

上山市出身。高校卒業後、東京都内の大学に進学。その後、群馬県にある全寮制の全国食肉学校へ入学し、食肉について基礎から学んだ。卒業後、地元に戻ることもできたが、「他の窯の飯を食う経験がなければ、成長はない」と感じ、東京都内の老舗精肉店・人形町今半に就職し、腕を磨いた。1998年、実家である丸内牛肉店に入社。2016年に、3代目として、代表取締役に就任し、現在に至る。地元への愛着は人一倍強く、「山形県や、地元・かみのやまの魅力を、もっと多くの人に知って欲しい」と内野さん。「自社の商品がきっかけとなって、かみのやまに足を運んでもらえたら、何より嬉しいですね」と笑顔で語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 丸内牛肉店
住所 山形県上山市矢来1-7-26