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鶴岡市白山地区にて「だだちゃ豆」づくりに取り組む農家。枝豆の美味しさの秘密は、畑を包み込むミネラル豊富な朝霧。茹で上がりの芳醇な香りと濃厚な甘みが絶品だ。

白山ちゃ茶農園 家族の絆でだだちゃ豆栽培

「だだちゃ豆」発祥の地で枝豆づくりに精を出す農家

白山ちゃ茶農園は、鶴岡市白山(しらやま)地区にて100年以上続く米とだだちゃ豆の農家。米は山形のブランド米「はえぬき」と「つや姫」を栽培している。どちらも「みずみずしい」「甘みが強い」と、評判だ。だだちゃ豆といえば、鶴岡市のみで栽培されているブランド枝豆。中でも白山地区は「だだちゃ豆」発祥の地として知られている。「だだちゃ」とは、庄内地方の方言で「お父さん」という意味。諸説あるが、江戸時代、庄内産の枝豆を食べた殿様が、あまりの美味しさに「この豆を作ったのはどこの『だだちゃ』だ?」と尋ねたことがその名の由来とされている。 白山ちゃ茶農園も米ぬかなどの有機質肥料をたっぷり施肥して栽培している。ぷっくりとした実は食べごたえ満点。茹で上がりの芳醇な香りとコク、噛むほどに増す甘みが絶品だ。「一度食べたらやみつきになる美味しさ」と、多くのリピーターの心を掴んで離さない。

白山産だだちゃ豆が美味しい理由

一般的に、枝豆は日が昇る前に収穫する方が美味しいとされている。気温が上がると、枝豆が熱を持ってしまい風味が落ちてしまうからだ。鶴岡市でも早朝に収穫するだだちゃ豆農家が多い。朝4時頃から作業している白山ちゃ茶農園の冨樫拓巳さんは、「収穫している時に朝霧に出会うことがあります。白山地区ならではの幻想的な光景ですよ」と、語る。じつは、鶴岡市内のだだちゃ豆産地の中でも、特に白山地区のものが美味しいと評判だ。その秘密は、冨樫さんが教えてくれた朝霧が大きく関係しているという。発生源は、母狩山(ほかりやま)と金峰山(きんぼうざん)の間の谷を水源とする湯尻川。つまり、霧には、山々の雪解け水からもたらされるミネラルが豊富なのである。栄養分を含んだ霧が畑全体を包み込むことで、濃厚な旨味を蓄えただだちゃ豆に育つのだ。

  • 白山ちゃ茶農園
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生産者紹介

5代目:冨樫拓巳
5代目冨樫拓巳

鶴岡市出身。新庄市の農業大学で花の育成について学び、地元の花農家の研修を受ける。その後、10年間にわたって、トルコギキョウを中心に花の栽培に取り組んだ。そんな中、「花の栽培経験を活かして、ほかの農作物にも挑戦してみたい」という思いが芽生え、30歳の頃、白山ちゃ茶農園を継ぐことを決意。「もともとは継ぐつもりなかったんです。でも、リピーターからの『だだちゃ豆はほかにはない美味しさ』という声を聞くうちに、面白くなってきましたね。今では枝豆農家を誇りに思っています」と、笑う。一人でも多くの人にだだちゃ豆の美味しさを広めるため、「栽培面積をどんどん増やしたい」と、意気込んだ。

店舗詳細

店舗名称 白山ちゃ茶農園
住所 山形県鶴岡市白山丁23