山形県産フルーツトマト「アマティ」

白鷹町の「METRI TRY FARM（メトリトライファーム）」は、自社で開発した農業用の給液装置を使って、野菜や果物の養液栽培に取り組んでいます。今回は、フルーツトマト「アマティ」をご紹介します。品種は、中玉トマトとして知られる「フルティカ」。通常は50～60gほどに成長する品種ですが、25g以下のミニトマトサイズに育てています。「特に甘いフルティカ」ということで、「アマティ」と名付けたそうですよ。

濃厚な味わいのトマトに育てるポイントは、「水分の量」とのこと。「水を与えすぎると味がぼやけてしまうので、着花してから実が熟すまで、いかに水分をコントロールできるかが重要です。でも、急に水を減らしすぎるとトマトも拗ねてしまうので、少しずつ少しずつ減らすようにしています」と、槻田さん。高精度のECセンサーを搭載した給液装置を使用することで、こうした細やかな水分管理が可能になっています。

METRI TRY FARMでは、2月に定植して5月～6月頃に収穫します。盆地である白鷹町は、ハウス栽培とはいえ昼夜の寒暖差が大きいそう。そのため、農業用の薪ストーブを導入し、トマトが冷えすぎないように温度管理を徹底しています。「夜間でも15度をキープするのが一般的ですが、私たちは8度と少し低めに設定します。トマトが耐えられるくらいの適度な寒暖差によって、甘みが増すんです」と、槻田さんはお話していました。