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1841(天保12)年の創業以来、山形市印役町で伝統の味を守る老舗。県産の米と大豆、職人の技が織りなす「カネチョウ味噌」は、素朴でほっとする味わいが人気だ。

深瀬善兵衛商店 180年以上の歴史を持つ「糀の老舗」

山形の風土と素材が育む伝統の味

奥羽山脈の豊かな伏流水と、四季の寒暖差に恵まれた山形市印役町には、独自の発酵文化が古くから根付いている。「深瀬善兵衛商店」は、1841(天保12)年に「糀屋善兵衛」として商いをはじめて以来、180年以上にわたる伝統を守り続ける老舗。創業時から受け継がれる技術を活かし、味噌や甘酒といった発酵食品の醸造・販売を行っている。味噌蔵に仕込んだ味噌は、山形盆地の夏の暑さの中でじっくりと発酵。山形の四季が美味しい味噌に仕上げてくれる。同店では、この自然の流れに逆らわず、半年以上の時間をかけてじっくりと発酵熟成させる赤系味噌を軸に据える。さらに、人の手で丁寧にほぐされた昔ながらの「手合わせ糀」による味噌づくりだけでなく、時代のニーズに合わせたさまざまな活動を通じて、山形が誇る醸造技術や地域の食文化を次世代へと継承している。

美味しさの秘密は、長期熟成と職人の目利き

同店の味噌の最大の特徴は、山形県産の米と大豆を使用し、半年以上の長期熟成を経て仕上げられる点にある。仕込みの要となるのは、「1級みそ製造技能士」の資格を持つ職人の確かな目利き。季節ごとの気温や湿度の変化、発酵具合を五感で見極め、それぞれの味噌を最適な状態へと丹念に仕上げていく。ラインナップには、県産米「はえぬき」と県産大豆「エンレイ」を使用したコク深い「カネチョウ味噌」や、米糀を贅沢に使った「12割糀味噌」、有機玄米を発芽させて作った「玄米糀味噌」、具材の旨味を受け止める万能な「とん汁あわせ味噌」など、個性豊かな味噌が並ぶ。「素材そのものの力強い旨味とまろやかな香りが引き出された味噌は、出汁を取らなくても味噌汁の味わいがばっちり決まります!」と、店主の深瀬尚子さんは微笑む。毎日の味噌汁から特別な日の料理まで、現代の食卓に寄り添ってくれる逸品だ。

  • 深瀬善兵衛商店
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生産者紹介

店主:深瀬尚子
店主深瀬尚子

山形市出身。180年以上続く「深瀬善兵衛商店」の四女として生まれる。大学卒業後は会社員として働いていたが、手づくり味噌の奥深さ・尊さを伝えたいと思い家業を継承。両親と共に働きながら、外部の勉強会などにも積極的に参加し研鑽を積む。現在は、醸造家かつ「1級みそ製造技能士(国家資格)」として現場で味噌づくりの指揮をとる。伝統的な製法と味わいを守りつつ、「元気な身体と前向きな考えには、味噌汁が大切」という強い信念を持ち、味噌の美味しさを伝える活動に奮闘する。

店舗詳細

店舗名称 深瀬善兵衛商店
住所 山形県山形市印役町4-2-25