山形直送計画からのお知らせ

2026年度シルバーウィーク期間の営業スケジュールについて

ワインづくりが盛んな南陽市で、明治からぶどうを育ててきた農園。店頭には、朝霧の立ち込める東向きの緩斜面で栽培した自社のぶどうのほか、山形の旬の果物が並ぶ。

農家直送の店 須藤果樹園 収穫期を迎えたぶどう棚

ワインの町で、明治から続くぶどう農家

南陽市の「農家直送の店 須藤果樹園」は、ぶどうの栽培と果物の販売をする農園だ。ぶどうの園地があるのは、赤湯地区。日当たりの良い東向きの緩斜面に、畑が広がっている。赤湯地区では明治中期からワインづくりがはじまり、その原料を支えるかたちでぶどうの栽培も盛んに行われてきた。なかでもデラウェアは日本屈指の産地として知られ、生食用としても親しまれているぶどうをワインに使う文化が、今も根強く残っている。須藤果樹園がぶどうの栽培をはじめたのも明治時代。当時はリヤカーを引いて、ぶどうを売り歩いていたそうだ。4代目は、果物の卸会社で20年以上働いたのちに家業に入り、ぶどう栽培と並行して果物の卸売も手がけるようになった。現在は、5代目となる須藤貴宏さんがその歴史を受け継いでいる。店頭には、さくらんぼ、桃、ぶどう、ラ・フランスといった旬の果物が季節ごとに並び、県外から日帰りで買いに訪れるファンもいるという。

東向きの緩斜面で育まれるぶどう

ぶどうの園地は、赤湯地区の東向きの緩斜面に沿って広がっている。ぶどうは湿気に弱いため、水捌けの良い斜面と、風通しの良い環境が栽培の土台になる。地中には雪解けの水が流れ込み、ぶどうの根はその冷たい地下水を吸い上げながら育っていく。美味しさを左右するのが、朝の冷え込みだ。置賜盆地から吹く風が十分一山(じゅうぶいちやま)にぶつかって上昇気流となり、夏でも畑一面に朝霧が立ち込める。朝の気温は20度弱まで下がるため、日中との気温差がかなり大きくなるという。生育期のこの寒暖差が、ぶどうの色づきや甘さに影響していく。また、ぶどう棚の仕立ては、地域に古くから伝わる「棚づくり」を採用。頭上に枝を這わせて実を吊るす方法で、畑には大正時代から実をつけ続けている樹も残っているそうだ。栽培している品目は、デラウェアやシャインマスカット、巨峰、サニールージュなどさまざま。シーズン中は、味も食感も異なるぶどうを食べ比べできるセットが人気だ。

  • 農家直送の店 須藤果樹園
  • 農家直送の店 須藤果樹園
  • 農家直送の店 須藤果樹園
  • 農家直送の店 須藤果樹園

生産者紹介

5代目:須藤貴宏
5代目須藤貴宏

南陽市出身。代々続くぶどう農家に生まれ、幼少期はぶどう園を遊び場にし、小学生になると直売所の店先にも立っていた。大学卒業後、理化学系の営業職に約20年従事したのち、福島県のワインショップの店長を経験し、J.S.Aワインエキスパート資格を取得。「実家がぶどう農家であることに加え、地元には東北最古のワイナリーもあります。振り返ってみると、何かとワインに縁のある環境でしたね」と、須藤さんは語る。両親の高齢化もあり、2026(令和8)年にUターンして就農。現在は栽培と並行しながら、父から受け継いだ100件以上の取引先との関係構築にも注力している。「人脈づくりが得意だった父から経営についても学びながら、店の歴史を守っていきたいです」と、須藤さんは力を込める。

店舗詳細

店舗名称 農家直送の店 須藤果樹園
住所 山形県南陽市赤湯2166-3