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湯田川温泉の廃湯を活かした米作りと、伝統の在来野菜を守り繋ぐ。鶴岡市藤沢地区の豊かな自然環境から、地域に根差した循環型農業を実践する農業法人。

菜な八 金峯山の雪解け水と温泉の恵みを受け、地域とともに歩む

地域と助け合う持続可能な農業

鶴岡市の藤沢地区は、金峯山からの清らかな雪解け水が最初に流れ込む地域。耕作は大変だが食味を高める粘土質の土壌が広がる。この地で代々農業を営んできた歴史を受け継ぎ、2024年10月に個人事業から農業法人として新たにスタートを切ったのが「菜な八」だ。現在は「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」などのお米をはじめ、地域の豊かな自然環境を活かした「だだちゃ豆」を生産。さらに、地域でわずか数軒しか栽培していない在来野菜「藤沢かぶ」を、伝統的な焼き畑農法で守り続けている。ただ農産物を作るだけでなく、収穫物を隣接する湯田川温泉の旅館へ提供したり、地元の猟師と連携して獣害対策としてのジビエ活用を模索したりと、様々な職業の人間が関わり合い、地域ぐるみでお互いに助け合える持続可能な農業のあり方を目指している。

地域資源を循環させる米作り

菜な八の農業には、地域の資源を余すことなく有効活用するこだわりがある。春に行われる稲の種籾の芽出し作業には、湯田川温泉の廃湯を使用。約32度の温泉水に一晩浸ける催芽作業は、県内でも非常に珍しい春の風物詩だ。さらに、地域の環境を守るため、自治会が中心となって竹林整備に取り組んでいる。そこで出る間伐竹をチップ化し、有機堆肥と混ぜ合わせて田んぼへ投入する土づくりも実践中だ。竹が持つ乳酸菌やケイ酸分を活かしてふかふかの土壌に改良するだけでなく、地域の資源を土に還す循環型農業へのアプローチを続けている。収穫後の品質管理も徹底しており、年間を通して定温冷蔵庫に保管し、熱による食味低下を防ぐ低温精米機を導入。玄米時と精米時の計2回にわたって色彩選別機を通すことで、害虫による虫食い粒や石などの異物を徹底的に除去して出荷する。こうした真摯な米作りによって育まれたお米は、地元の旅館でも「温泉の産湯に浸かったお米」として高く評価されている。

  • 菜な八
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生産者紹介

生産管理:佐藤 悠
生産管理佐藤 悠

鶴岡市出身。福祉関係の仕事を経て、2025年に入社。現在は、お米とだだちゃ豆の種まきから管理、朝の収穫にいたるまで、生産管理全般の業務を幅広く担っている。日々自然と向き合う中で、自分が植えた農産物がどんどん大きく成長していく過程を見る瞬間に、何よりのやりがいと楽しさを感じているという。佐藤さんは「いろいろと学ぶことが多いですが、早く一人前になって仕事をこなせるように、日々勉強しながら身につけていきたいです」と、微笑む。

店舗詳細

店舗名称 菜な八
住所 山形県鶴岡市藤沢甲294