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約300年続く米と枝豆の農家。有機質肥料をたっぷり使用し、特別栽培の認証を受けている。鶴岡市特産の「だだちゃ豆」は、茹で上がりの芳醇な香りと旨味が抜群だ。

殿や鶴岡 夫婦二人三脚で取り組む特別栽培

こだわりは鮮度。生産者自らが検査した米

「殿や鶴岡」は、鶴岡市にて約300年続く米農家。12haもある広大な水田で、つや姫やはえぬき、雪若丸といった山形のブランド米など5品種を栽培している。どの米も、「みずみずしい」「旨味がある」と評判だ。中でも新米シーズンに多いのが「鮮度が抜群」という声。その秘密は、生産者の10代目・齋藤真さんにあった。「農産物検査員の資格を取得しているんですよ」と、齋藤さん。農産物検査員とは、穀物の品質検査を行うことができる知識と技能を有する資格者のこと。一般的に、収穫した米は、検査機関に通したものを出荷する。一方、殿や鶴岡の場合、資格を持つ齋藤さんが検査するため、機関に出す必要がない。そのため、出荷までの日数が大幅に短縮されるという。だからこそ、鮮度の良い状態で消費者に届けることができるのだ。

鶴岡特産の枝豆「だだちゃ豆」

鶴岡といえば、全国的にも有名な「だだちゃ豆」の産地。「だだちゃ」とは、「お父さん」を意味する庄内地方の方言である。江戸時代、庄内藩の殿様が「この美味しい枝豆を作ったのは、どこの『だだちゃ』だ?」と尋ねたのが由来だそうだ。殿や鶴岡でも「だだちゃ豆」を栽培している。月山からもたらされるミネラル豊富な雪解け水をたっぷり吸収して育った豆は格別。茹で上がりの香りが芳醇で、噛むたびに増す旨味がたまらない。同農家が手がけるだだちゃ豆は、地元の飲食店のメニューとしても提供されている。食べた客は、「どこの農家さんが作った枝豆ですか?」「この枝豆を買いたいです」と大絶賛。まさに、かつての殿様と同じような反応が見られるそうだ。

有機質肥料を使用した特別栽培

殿や鶴岡は、農薬・化学肥料の使用量を地域慣行レベルの半分以下に抑えて栽培。特別栽培の基準を満たしたものとして県認証を受けている。その分使用しているのが、有機質の肥料。大豆の油や自社精米した際に出る米ぬかを独自配合し、田畑に施肥している。それにより、活性化した微生物が有機物を分解し、栄養分を生成。肥沃な土壌で育つからこそ、健康で旨味の強い作物に仕上がるのだ。

  • 殿や鶴岡
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生産者紹介

10代目:齋藤 真
10代目齋藤 真

鶴岡市出身。サラリーマンを経て、25歳の時に殿や鶴岡の10代目として就農した。米に関する幅広い知識を持つ「お米マイスター」の資格を取得している。「屋号の『殿や鶴岡』は私が考えました。お殿様へ献上する気持ちで、一つ一つ丁寧に作るという思いがこもっています」と、照れながら笑う。もともと実家を継ぐことは考えていなかったそうだが、農作物と触れ合ううちに農業の面白さに気付き、のめりこんでいった。毎朝欠かさず田畑に足を運び、作物の観察をすることがこだわりだという。「近年は異常気象が頻発しているせいもあり、天候に振り回されています。長年農業に携わっていますが、いまだに慣れません。毎年一年生ですね」と、謙虚な姿勢を見せた。

店舗詳細

店舗名称 殿や鶴岡
住所 山形県鶴岡市神明町16-40