奥山製麸所
山形県東根市 店舗ジャンル:食品製造・加工東根市六田地区にある製麸所。創業当時から受け継がれる製法で、伝統の「六田麸」を作り続ける。地元の名水を使用し、職人の手仕事で仕上げた麸は、力強いコシが評判だ。
伝統の「六田麸」を受け継ぐ製麸所
東根市六田(ろくた)地区は、江戸時代に羽州街道の宿場町として栄え、多くの行商が行き交った場所。豊かな水脈と良質な小麦に恵まれたこの地では、焼麸作りが盛んに行われ、「六田麸(ろくだふ)」として親しまれてきた。麸の製造所は、最盛期には20軒ほどあったとされるが、時代の流れとともに減少。現在、その数は半分以下となっている。1919(大正8)年に創業した奥山製麸所は、今なお製麸業を営む数少ない製造所の一つだ。100年以上にも渡り、六田麸の伝統を守り続けている。「小麦粉とグルテンの割合は、一般的な麸が『1:1』のところ、六田麸は『1:1.8』ほど。グルテン含有量がかなり多いのが特徴です。だからこそ、冬場のタンパク源として重宝されたのだと思います」と、4代目の奥山浩登さんは教えてくれた。奥山製麸所では、定番の焼麸をはじめ、生麸や麸まんじゅうも展開。さらには、ラスク・かりんとうなどの麸のお菓子、焼き鳥風・ハンバーグ風といった麸の惣菜まで手掛ける。その根底にあるのは、「お客様に喜んでいただきたい」というまっすぐな想いだ。食卓に寄り添う多彩な麸商品で、奥山製麸所はこれからも多くの人に笑顔を届けていく。
清らかな地下水と職人技が肝。地元で愛される麸
奥山製麸所では、創業当時から変わらぬ製法で麸作りを行う。小麦粉に合わせるのは、名水として名高い「佐竹井戸(さたけいど)」と同じ水脈の清らかな地下水。麸の仕上がりは気温や湿度に大きく左右されるため、季節に合わせて粉と水の配合を細かく調整しながら生地を練り上げていく。「完成した生地は、均一に焼成するため鉄の棒に巻きつけます。グルテンは非常にコシが強いので、長年培った職人の技術が不可欠です」と、奥山さんは語る。高温の窯の中で回転させながら、10分ほど香ばしく焼き上げれば、煮崩れしにくさと力強いコシが魅力の焼麸が完成する。これを乾燥させ、薄くプレスしたのがロングセラー商品の「押麸(おしふ)」。常備食材として日々の食卓を彩るほか、美しい見た目と使い勝手の良さから、地元ではお礼の品やお盆・お彼岸の贈答品としても定番。東根の食文化を支える名品だ。
生産者紹介
4代目奥山浩登
東根市出身。100年以上の歴史を誇る、奥山製麸所の4代目として家業を継ぐ。東根の食文化として根付く六田麸を後世にもつないでいくため、伝統的な製法を実直に守りつつ、新たな商品の開発にも精力的に取り組んでいる。「麸そのものは強い主張のある食材ではありません。だからこそ、それを活かしてさまざまな商品に挑戦していきたいと考えています」と、奥山さんは力を込める。近年では、麸を使ったお菓子や惣菜なども展開。時代のニーズを捉えた商品が、六田麸の新たな歴史を作っていく。
店舗詳細
| 店舗名称 | 奥山製麸所 |
|---|---|
| 住所 | 山形県東根市六田2丁目5番24号 |















































