アトリエ One2
山形県最上郡舟形町 店舗ジャンル:工房・雑貨店東北の厳しい寒暖差が育んだ、緻密な木目と強度を持つ広葉樹。この豊かな地域資源を活かした「暮らしの道具」を制作。手入れしながら長く愛用できる製品を届ける。
東北の広葉樹と歩む木工房
1993年に設立された「アトリエ One2(ワンツー)」は、家具やオーダーキッチンの企画・設計から施工、インテリアコーディネートまでを幅広く手がける木工房。代表・信夫正己さんは、輸入材が主流だった大量生産の時代に大手家具メーカーでデザイン・製品開発を担当しており、無垢材を扱う確かなノウハウを持っている。「ただ作るだけでなく、暮らしに溶け込んだものづくりをしたい」という想いから、独立を決意した。目を向けたのは、地元である山形をはじめとする東北の木。「東北地方の広葉樹は、厳しい寒暖差の中でゆっくりと長い時間をかけて成長します。野菜や果物が寒さで甘みをたっぷり蓄えるように、過酷な環境で育った木には年輪が細かく刻まれ、硬く丈夫で美しい木材になります」と、信夫さん。こうした豊かな自然の恩恵を無駄なく活かし、地域の風土とともにある木工の形を追求し続けている。
木の温もりを、育てていく喜び
オリジナルブランド「moco(モコ)」は、「生活にしっかりと根をおろす、暮らしの道具を作りたい」という願いから誕生し、2025年には商標登録も完了。ヤマザクラ・ブナ・クリなど、表情豊かな広葉樹の無垢材を用いたアイテムを展開している。ブランド名に込められているのは、「森」「最上地方」「最上川」「木工」「もったいない」という5つの「mo」と、「eco」へのやさしい想い。「日本の木を無駄なく料理すること」をコンセプトに、大型家具から小さな箸置きまで多様な形に仕立てることで、木材を最後まで大切に活用している。最大のこだわりは、木が本来持つ自然な風合いを損なわないこと。「ウレタンなどで表面を覆うと、木の呼吸を塞いでしまいます。だからこそ、仕上げには植物性のオイルを使っているんです」と、信夫さんは語る。木の手触りや温もりがそのまま残るだけでなく、家庭にあるオリーブオイルなどで簡単に手入れができるのもポイントだ。日常の中でメンテナンスをしながら長く使い続けることで、道具はさらに味わいを増していく。ものを大切に使い、育てるという喜びも一緒に届けてくれるブランドだ。
生産者紹介
代表信夫正己
舟形町出身。1級インテリア設計士。上京後、Uターンして県内の大手家具メーカーで、デザイン・製品開発を担当。1993年に独立し、「アトリエ One2」を設立した。オリジナルブランドの立ち上げ後は販売会にも積極的に参加し、ユーザーの声を取り入れながら商品開発を行っている。「お客さんの反応に触れるたび、自分の歩んできた道は間違っていないと実感しています」と、信夫さんは語る。近年は、「木を削って出るおがくずがもったいなくて、堆肥に混ぜて土を作り、野菜を育てています」と、工房から生まれる資源を無駄なく活用した循環型の取り組みも実践。木と自然に向き合いながら、温かな想いが伝わるものづくりを続けている。
店舗詳細
| 店舗名称 | アトリエ One2 |
|---|---|
| 住所 | 山形県最上郡舟形町堀内189-2 |















































