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「ラ・フランス」の出荷が始まりました

創業300年以上の菓子店。一番人気の「やまがたワッショイ」は、サクサク食感と米粉の甘みが魅力だ。上品な味わいから、JAL国内線ファーストクラスのお茶菓子に採用された。

うろこや総本店 和洋折衷のお菓子に定評がある

「やまがたワッショイ」を看板に掲げる老舗

尾花沢市の「うろこや総本店」は、創業300年を超える老舗の和洋菓子店。店舗に工場が併設されているため、ショーケースには常に出来たてのお菓子が並ぶ。看板商品は、サブレ「やまがたワッショイ」。山形のブランド米「つや姫」の米粉やメレンゲ、バターなどを混ぜ合わせたサブレ生地を、最中の皮にのせて香ばしく焼き上げたお菓子だ。最大の魅力は、空気を含んだ軽い食感。「サクサク、ホロホロで美味しい」「米粉の甘みを感じる」とリピーターの心を掴んで離さない。その上品な味わいから、JAL国内線ファーストクラスのお茶菓子に採用された。ほかに、「生クリーム大福」も人気。あんこの中にクリームが入っている一般的なものとは違い、クリームの中に自家製こしあんが入ったユニークな一品だ。

荷受問屋から菓子店へ

17代目の戸田悟さんに店の歴史について伺うと、「1680年頃、徳川綱吉の時代に創業したと聞いています。初代は近江国(現在の滋賀県)の出身で、行商の末、山形県にたどり着いたそうです」と、教えてくれた。当時、店を構えていた大石田町は、舟運の要衝だった。そのため、荷受問屋として事業を展開していたという。そして、1830年頃に、うろこや総本店の原点の菓子業を営むようになった。ちなみに、菓子袋には明治期に国からもらい受けた製造許可証が印刷されていている。ちょうど洋菓子が日本に入ってきた頃のものだ。「歴史を感じさせるデザイン」「老舗ならではの菓子袋」として、地元民から評判だという。

和洋折衷のお菓子「あんこシュー」

うろこや総本店は、長い歴史の中で和洋どちらのお菓子もファンから支持を集めてきた。そんな中、「和菓子も洋菓子も一度に食べたい」という声を受けて誕生したのが、「あんこシュー」。その名の通り、あんこが入ったシュークリームだ。外側の生地は、つや姫の米粉入りのクッキーシュー。サクサク食感が心地良く、米粉の甘みが美味しい。その中にたっぷり入っているのが、自家製のつぶあんとカスタードクリーム。甘さ控えめのクリームが、つぶあんの風味を引き立ててくれる。店舗では冷凍で販売。冷蔵庫で3〜4時間置いて食べるのがおすすめだとか。17代目の戸田さんは、「半解凍もおすすめです。目安は2時間ほど。クッキーシューの食感とひんやり感を楽しめます」と、笑顔を見せた。

  • うろこや総本店
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生産者紹介

17代目:戸田 悟
17代目戸田 悟

大石田町出身。新潟県の菓子店で修行を積み、28歳の時にうろこや総本店の17代目を継いだ。「うろこやは、初代・安右衛門の商人としての『三方よし』の理念と使命を受け継いできました」と、戸田さん。「三方よし」とは、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」のこと。自己の利益を優先するのではなく、地域の人々に喜んでもらうことを第一に考える商いの精神だ。「近年はお客様の味覚も変わってきました。老舗ではありますが、常に時代の変化に合わせたお菓子作りをしていきたいです」と、語る。

店舗詳細

店舗名称 うろこや総本店
住所 山形県尾花沢市尾花沢1524