令和6年度米 山形県産コシヒカリ（従来品種）

百姓屋くらたは、南陽市で200年以上続く農家です。雄大な自然の恵みを活かして、お米や果物などの作物を栽培しています。今回ご紹介するのは、従来品種のコシヒカリ。一般的に流通する「BL品種」の原種にあたり、粒がしっかりとして、やさしい味わいが魅力です。最上川の清らかな水をたっぷりと吸収し、盆地特有の昼夜の寒暖差を受けて、みずみずしく甘みたっぷりに育ちました。炊き立ての美味しさをご堪能ください。

コシヒカリの栽培に使用するのは有機質肥料のみ。魚肉エキスを濃縮し、米糠を加えたものです。田んぼに施肥すると、土壌中の微生物が活性化。それにより有機物が分解され、稲が育ちやすい肥沃な土に仕上がります。とはいえ、代表の倉田さんは、「一番大事なのは作物の声を聞いてあげること」とも言います。毎日足を運び、稲をじっくり観察。稲穂の伸び具合によって、適切な量の追肥をするそうです。

百姓屋くらたが目指すのは、持続可能な農業。「人が食べて安心、は当たり前。田んぼに棲む生きものにも目を向けて、農薬や化学肥料に頼らずに作物を育てているんです」と、倉田さん。豊かな生態系のある環境は、農業を行う上でもメリットがあるそう。「例えば、イトミミズがたくさんいると、土が柔らかくなって雑草が生えにくくなります。生きもの・消費者・農家、みんなに嬉しい農業なんですよね」と、教えてくれました。