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「常温乾燥技術」を活用して、食品加工や商品開発、機械の販売までを行う山形大学発のベンチャー企業。山形産の伝統野菜やフルーツを使って、山形ブランドを発信している。

株式会社ベジア 最先端の工業技術と農業が連携

「常温乾燥技術」を活かした商品開発

株式会社ベジアは、2016年に設立された山形大学発のベンチャー企業。山形大学工学部と共同開発した、工業用サイズの「常温乾燥機」を用いて、さまざまな食品加工や商品開発を行っている。食品を乾燥させる技術と言えば、温風乾燥や凍結乾燥(フリーズドライ)などが一般的。これらの技術には、香りが飛んでしまったり色味が変わってしまったり、というデメリットがあった。対する「常温乾燥技術」は、流体力学に基づき自由に風を操ることで、常温状態での乾燥を実現。より自然に近い状態で乾燥させることで、食材の風味・色合い・栄養素を維持したまま水分を除去できるという。本来の美味しさをそのまま乾燥させた食品は、菓子・食品メーカーに提供するほか、自社商品の開発にも使用。採れたての果物を乾燥させた「ドライフルーツ」や、伝統野菜を粉末加工して混ぜ込んだ「ジェラート」など、さまざまな山形県産食材を味わえる自社商品を販売している。ベジア代表兼山形大学教授・城戸淳二さんは、「常温乾燥技術により、保存性が高まり季節問わず活用できる。年間を通じて山形の美味しい食材を全国の方に味わってもらいたい」と語っている。

食品ロスをなくして、山形ブランドを全国に伝える

代表・城戸さんは、大学のつながりで農家と関わる機会が増え、規格外の野菜が大量に処分されている現実を知ったという。ベジアでは、「農家さんの食品ロスをなくしたい!」という思いから、地元農家との連携を積極的に行っている。「規格外で破棄されてしまう農作物も、美味しさに差はないんです。少し形が悪かったり、規格よりも小さかったり……。こうした規格外品もまとめてベジアで仕入れ、加工することで、少しでも食品ロスが減らせればいいなと思っています。農家さんと一緒に、農業の6次産業化を目指したいです」と、城戸さんは熱い胸の内を語ってくれた。地元農家とのネットワークは年々強化・拡大しており、現在では、秘伝豆・りんご・落花生など、さまざまな地元食材を仕入れている。山形県ならではの伝統野菜や旬の果物を商品化することで、山形の食を全国にアピールしている。

  • 株式会社ベジア
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生産者紹介

代表:城戸淳二
代表城戸淳二

株式会社ベジア代表兼、山形大学大学院有機材料システム研究科卓越研究教授。2012年、鹿野一郎氏と共にベジアの前身となる「ナチュラルプロセスファクトリー株式会社」を設立。「今後は、全国に常温乾燥技術の工場を設立したいです。山形県内だけでなく、全国各地の食品ロスを減らしていきたい」と、さらなる未来を見据える。また、自身は有機エレクトロニクスの研究を行っており、有機ELを用いた植物工場の実現も目指している。「いずれは自分たちでも農産物を栽培し、山形の伝統野菜を残していきたいとも考えています」と語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 株式会社ベジア
住所 山形県米沢市城南4-3-16 山形大学 有機材料システムフロンティアセンター