山形直送計画からのお知らせ

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シャインマスカットを専門に生産する農家。盆地ならではの寒暖差と雪解け水を活かして育てた果実は、甘さとみずみずしさが段違い。シーズン中の直売所は連日大賑わいだ。

伊藤マスカット農園 たわわに実ったジューシーなシャインマスカット

豪雪地帯でマスカット栽培に取り組む農家

最上地域は山形県北東の内陸部に位置する地域。新庄市にある伊藤マスカット農園は、シャインマスカットを専門に栽培する農家だ。「果物王国とは言いますが、この辺りは豪雪地帯なので果樹農家が少ないですね」と、語るのは代表の伊藤秀雄さん。では、なぜそんな場所で農業に取り組んでいるのだろうか。「作物にとって水は命。雪がたくさん降るということは、それだけ雪解け水に恵まれているんですよ」と、語る。圃場のすぐそばにそびえるのが標高1000mを超える杢蔵山(もくぞうさん)。山がもたらす豊富な雪解け水が川に注ぎ、地中を潤す。伊藤さんは、園内の井戸水からその水を汲み取り、栽培に活かしているという。ミネラルたっぷりの水を吸収して育った果実はみずみずしさが抜群だ。さらに、気候も品質に影響している。奥羽山脈と出羽丘陵に囲まれた新庄盆地は、昼夜の寒暖差が大きい。夜間に冷え込む時に、昼間に光合成で生成した栄養分を実に閉じ込める。これこそが、濃厚な甘味の秘密だ。

徹底した「芽かき」と「摘粒」

伊藤マスカット農園の伊藤さんと会話する中で、「美味しさは自然環境にも左右されますが、手入れが行き届いてないと意味がありません。僕はスタートの『芽かき』で決まると思います」という言葉が印象的だった。芽かきは、一つひとつの実を大きく成長させるために、茎と葉の付け根の部分から出てきた「わき芽」を取り除くこと。花が咲く前の5月頃の作業だ。新梢の伸び具合を見ながら3回くらいに分けて行う。「不要な芽を除去すると同時に、樹勢が強い枝も切っちゃいます」と、伊藤さん。なんと育ちの良い枝も剪定するという。その方が、樹勢のバランスが整い、最終的に均一な品質の房に仕上がるそうだ。さらに、摘粒も抜かりがない。適度に間引くことで、残った粒に栄養を行き渡らせることができる。こうして手間をかけたシャインマスカットは、大粒でジューシー。採れたてが並ぶ農園内の直売所は、朝から大賑わい。地元民からは、「こんなに立派なのはほかにはない」「何度でも食べたい美味しさ」と、絶賛されている。

  • 伊藤マスカット農園
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生産者紹介

代表:伊藤秀雄
代表伊藤秀雄

新庄市にて米農家の三男として生まれる。建設会社に勤めながら、40歳の時にシャインマスカット専門の農家として就農した。「青果市場に勤めている兄がシャインマスカットを勧めてくれたんです。ちょうど全国的に人気が出始めた頃でした」と、振り返る。建設業の知識を活かし、自らハウスを建て、田んぼだった土地を活かして土壌改良を行ったという。現在は母親とともに農園を切り盛りしている。「会社には同じような兼業農家の仲間がいます。この辺も高齢化が進んでいるので、彼らと協力して、少しでも若い人が就農できる環境を作っていきたいです」と、語った。

店舗詳細

店舗名称 伊藤マスカット農園
住所 山形県新庄市大字鳥越2430-14番地