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「ラ・フランス」の出荷が始まりました

山形市でこんにゃく加工品を製造する老舗の食品会社。醤油ダレで味付けした、一口サイズの「玉こんにゃく」は、お祭りの風物詩となっている。

ヤマコン食品 こんにゃく一筋100年以上の老舗

山形名物「玉こんにゃく」の元祖

山形市にあるヤマコン食品は、1887年創業の老舗の食品会社。板こんにゃく・糸こんにゃく・しらたき・つきこんにゃくなどを製造している。じつは、同社は、全国区で有名な「玉こんにゃく」の元祖としても認知度が高い。そもそも山形県は、他県に比べて、こんにゃくを食べる文化が深く浸透している地域。一説では、お寺の僧侶が中国からこんにゃくを持ち帰り、精進料理にしたのがはじまりと言われている。昔から、同県において、こんにゃくは馴染み深い食品なのだ。そんな中、ヤマコン食品の初代が、「誰も見たことがない、新しいこんにゃくを作りたい」という思いで、みたらし団子からヒントを得て考案したのが、一口サイズのこんにゃく。食べやすい、ちょうど良い大きさを試行錯誤した結果、直径約3cmの丸い「玉こんにゃく」が誕生した。たっぷりの醤油ダレで煮詰めて、3〜4個を串に刺したスタイルだ。試験的に、お祭りの露店にて販売してみたところ、手で持って食べられる手軽さから、瞬く間に大ヒット。以来、「玉こん」の愛称で親しまれ、お祭りの定番フードとなった。多い時では1日1000本以上売れることもあるという。

100年以上にわたり、代々生み出される新名物

ヤマコン食品では、「玉こんにゃく」を生み出した初代をはじめ、代々、新しい商品作りに勤しんでいる。現代表の5代目・長谷川晃一さんが「暑い夏でも食べられる玉こんにゃく」として考案したのが、「つったい玉こんにゃく」だ。「つったい」とは、山形弁で「冷たい」を意味する。とはいえ、従来の商品を単純に冷たくしたものではない。生の玉こんにゃくを醤油ダレにじっくり漬け込み、冷蔵庫で一晩冷やして作られる。冷たくすることで、温かい玉こんにゃくよりも、さらにプルプル、モチモチの食感に仕上がるそうだ。2012年から、カップに3個入れ、地元の夏祭りで販売を開始。じわじわとクチコミで話題になり、今では「夏にしか味わえない、冷たい玉こんにゃく」として新たな名物となっている。

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生産者紹介

5代目:長谷川晃一
5代目長谷川晃一

山形市出身。仙台市の大学にて経営学を学ぶ。卒業後、福島県の自動車ディーラーで、営業マンとして6年間勤務。2011年、家業を継ぐため、地元へUターンする。前職で培った経験を活かし、ヤマコン食品の営業マンを5年間務めた後、2016年に5代目を引き継ぐ。長谷川さんは、「こんにゃくが名物の山形でも、近年生産者が減っている。会社を発展させて、業界を支えていきたい」と胸を膨らませる。

店舗詳細

店舗名称 ヤマコン食品
住所 山形県山形市大字漆山字梅ノ木2015