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「ラ・フランス」の出荷が始まりました

米沢市にある羊肉専門の精肉店。羊肉一筋の職人が厳選する肉は、定番部位から希少部位まで国内トップクラス。1958年の創業以来、半世紀以上にわたり市民に愛されている。

なみかた羊肉店 かわいい羊の看板が目印

薄切り肉・味噌タレのジンギスカンが人気

米沢牛の町・米沢市で、1958年、羊肉専門の精肉店として創業した「なみかた羊肉店」。羊肉一筋の職人が厳選する肉は、定番部位から希少部位まで余すことなく取り揃えている。創業当初は、厚切り肉のジンギスカン一本で営業していた。やがて、羊肉の美味しさを世間に広めるため、オリジナルで「義経焼」という新しいジンギスカンを開発。1mmほどに薄くスライスした肉と、専用の味噌タレを販売した。一口サイズで食べやすい義経焼は、もともと羊肉を食べる習慣が無かった市民の心もつかみ、年間50t(25万食)を販売する大ヒットとなる。1963年には、精肉店直営の食堂もオープン。看板メニューの義経焼は、長年にわたり地域のソウルフードとして市民の胃袋を掴んでいる。

めん羊農家を救うため、創業

なみかた羊肉店は、全国でも珍しい羊肉専門の精肉店。誕生の背景には、こんな理由があった。昭和初期、政府は軍需羊毛の自給のために、「国産羊の増殖計画」を実施。一時期、飼育されている羊の数は、全国で100万頭以上にまで達した。しかし戦後、化学繊維の普及・羊毛の輸入自由化に伴い、国内の羊毛業界が衰退し始める。結果、山形県でも、行き場を失うめん羊農家が増えたそうだ。そんな農家の姿を見ていたのが、当時農協に勤めていた「なみかた羊肉店」の初代・行方貞一さんだ。「めん羊農家の力になりたい」、そんな思いで一念発起。1958年、米沢市で羊肉専門店を創業する。

創業から受け継がれる、職人の目利き

なみかた羊肉店は、南オーストラリア産の羊肉を厳選している。南オーストラリアは、降雨量が安定し、良質な牧草に恵まれた地域のため、高品質な羊が育つという。二代目の正男さんは、現地で食べた新鮮な羊肉の美味しさに衝撃を受けたそうだ。というのも、羊肉は他の肉に比べて、繊細な肉質で鮮度が命。脂の酸化が早いため、輸入する際に鮮度が落ちやすいという。「できるだけ新鮮な味をお客様に提供したい」。そんな思いで、輸入肉の見極め方を独自に研究。新鮮かつ赤身と脂身が絶妙なバランスの肉を追求してきた。創業から60年以上。長きにわたり培ってきた経験とノウハウは、現在、三代目の進之介さんへ受け継がれた。進之介さんは「まだまだ認知度が低い羊肉の美味しさを、1人でも多くの方へ届けたい」と夢を語っている。

  • なみかた羊肉店
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生産者紹介

社長:行方進之介
社長行方進之介

米沢市出身。高校卒業後、精肉会社に就職し、飲食店で料理長を務める。その後、なみかた羊肉店の店長として4年間勤務したのち、休職。羊肉を研究するため、単身オーストラリアに渡り、3000頭の羊の飼育体験をする。さらに、半年かけて南米からアフリカまで世界45カ国を周り、羊肉の食文化と歴史を勉強してきた。帰国後、三代目として、代々受け継がれてきた技術を継承。「まだまだ認知度が低い羊肉の美味しさを、1人でも多くの方へ届けたい」と夢を語っている。

店舗詳細

店舗名称 なみかた羊肉店
住所 山形県米沢市東2丁目1-30