出羽弥兵衛
山形県鶴岡市 店舗ジャンル:農家・農業法人出羽三山を望む鶴岡市で、江戸時代から200年以上続く農家。有機JAS認証米を育て、その米を原料とした餅を製造している。美味しさと品質を追求し、手間を惜しまない。
自然の恵みで、美味しい米を育む
鶴岡市羽黒町は、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)の麓に位置する。山間部と平野部が混在し、豊かな自然に恵まれた地域だ。「出羽弥兵衛(でわやへい)」は、この地で200年以上に渡り、米や野菜、果樹の栽培に取り組む農家。栽培する米の品種は、つや姫や雪若丸、ササニシキをはじめ、もち米「でわのもち」、酒米「山田錦」など多岐に渡る。どれも香り、ツヤ、粘り、甘み、粒の大きさといった仕上がりは好評だ。その美味しさの秘密は、栽培している環境にある。夏は昼夜の寒暖差が大きい気候の羽黒町。日中は照りつける太陽の光を受けて気温が上がり、夜は山から吹き下ろす涼しい風によって下がる。この昼夜の寒暖差が米に甘みを与える。さらに、出羽三山や朝日連峰に囲まれる羽黒町は、水資源に恵まれている。山々から流れ込む、ミネラル豊富な水をたっぷり吸収し、旨みを強く感じる米に成長する。
目指すのは、農薬や化学肥料に頼らない農業
出羽弥兵衛が目指すのは、「体に優しい農業」。農薬や化学肥料に頼らない「有機栽培」に励んでいる。「私自身が農薬に弱かったことが、有機栽培を始めたきっかけでした」と、15代目の板垣弘志さんは語る。農薬や化学肥料に頼らず、JAS規格に沿って栽培管理を行う「有機JAS認証」を2003年に取得。こだわりは肥料にも及び、田んぼに与える肥料は全部手作りだ。米ぬか、大豆かす、カキ殻、油かす、えごまなどを使用した、オリジナルの「ぼかし肥料」を使用。板垣さんは、「有機栽培は苦労の連続ですが、安心して農作物を食べてほしいという思いで作っています。米は主食だからこそ、良いものを食べてもらいたいです」と、力強く語る。
生産者紹介
15代目板垣弘志
鶴岡市出身。江戸時代から続く農家の15代目。「物心ついた頃から、農作業を手伝っていました。全部の作業が好きでしたよ」と、話す。農業高校を卒業後、宮城県の農家に弟子入り。半年間の修業を経て実家に戻り、家業を手伝う。1999年に「出羽弥兵衛株式会社」を設立。この「弥兵衛(やへい)」は、代々使用してきた屋号から名付けた。有機質肥料で育てた米、だだちゃ豆、さくらんぼなどの栽培に力を入れる。「手間はかかりますが、それよりも安心で美味い農作物を届けることが優先。深呼吸して出来る農業を目指しています」と、熱を込める。
店舗詳細
| 店舗名称 | 出羽弥兵衛 |
|---|---|
| 住所 | 山形県鶴岡市羽黒町昼田字南田50番地 |















































