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自然豊かな大蔵村で、山形県のブランド米「はえぬき」や、大蔵村の特産品であるトマトを栽培する農家。農業の未来を見据えた取り組みも積極的に行なっている。

イゲタニ農園 大自然に抱かれた大蔵村で、米やトマトを栽培

代々作り続ける、こだわりの「はえぬき」

山形県のほぼ中央に位置する、自然豊かな大蔵村で農業を営む「イゲタニ農園」。霊峰・月山を望む、この風光明媚な土地で、山形県のブランド米である「はえぬき」や、村の特産品であるトマトを栽培している。はえぬきは、ふっくらとした炊き上がりと、冷めても落ちにくい食味の良さが評判の米だが、イゲタニ農園のはえぬきは一味違う。口にすると、歯を押し返してくるようなもっちり感と、米の一粒一粒から感じる濃厚な甘みが際立っている。東京都内の飲食店からも、「他とは比較にならない美味しさ」と、高く評価されている一品だ。「昼夜の寒暖差が激しい大蔵村の気候が、米作りに適している」と、代表の伊藤さんは語る。また、こだわりの栽培方法も、その美味しさを後押ししている。それが、「ステビア」と呼ばれるハーブの一種から抽出した成分を、有機質肥料として与える「ステビア農法」だ。果肉の色艶や食味が向上するとして、フルーツ栽培でも広く使用されており、米にも同様の効果が期待できるという。イゲタニ農園では、この有機質肥料を、田植え前の春頃に一度散布し、米が乳熟期を迎える8月後半にも、更に葉面散布している。乳熟期に使用することで、最大限に引き出した米の甘みと旨味を、一粒一粒に濃縮させている。伊藤さんは、「うちの米は、食べ飽きないだけでなく、満足感が違う」と自信を覗かせる。

大好きな農業を通じた地域貢献の取り組み

イゲタニ農園では、農業を通じて、様々な地域貢献の活動を積極的に行っている。その一つが、「農福連携」の取り組みだ。新庄市内にある、2つの福祉施設と連携し、利用者の施設外活動の一環として、自社農園のトマトの下葉の刈り取りなど、軽作業を依頼している。室内作業の多い利用者にとって、野外での活動は、心身のリフレッシュに効果的だという。農園としても、下葉がなくなることで通気性が良くなり、「防除の回数が、依頼前と比べて格段に減った」と伊藤さん。「今では、高品質なトマト栽培に欠かせない存在で、本当にありがたい」と、その重要性を語る。また、「食育」の活動にも特に力を入れている。毎年、大蔵村の小学生を対象に、トマト苗の生殖体験を実施している。栽培から収穫までを、観察・体験し、収穫後は、採れたトマトを使った給食を共に食べる。トマト栽培の魅力を子どもたちに伝えることで、将来の職業選択の一つになれば、新規就農者の獲得にも繋がる。伊藤さんは、「この体験を経た子たちの中から、トマト栽培を選択してくれる子が出てくれたら、これほど嬉しいことはない」と語る。「そういう子たちが来てくれた時のためにも、よりよい農業環境を作れるよう、仲間と共に頑張っていきたい」と、力強く前を見据えていた。

  • イゲタニ農園
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生産者紹介

代表:伊藤貴之
代表伊藤貴之

大蔵村出身。稲作農家の長男として生まれる。幼い頃から農業に惹かれ、「将来は農家になる」と心に決めていた。大学在学中、山形県立農業大学校の研修課程を履修。1年間の研修期間を経て、就農した。現在では、山形県のブランド米「はえぬき」や、大蔵村の特産であるトマトの栽培に取り組み、一年を通して多忙を極める。それでも、「大好きな農業で暮らしていけることは、本当に幸せなこと」と、笑顔で語る姿が印象的だ。地元に対する愛が強く、「大蔵村のことを、もっと多くの人に知って欲しい」という想いがある。同級生4人と共に、「大蔵BASE」というチームを結成し、YouTubeを始めたのも、その想いからだ。自社農園での栽培の様子や、地元の名産品の紹介など、大蔵村の魅力を積極的にPRしている。「仲間と共に、農業だけでなく、新しい事にどんどん取り組んで、地元を盛り上げていきたい」と、熱く語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 イゲタニ農園
住所 山形県最上郡大蔵村合海18