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1908年に創業した、米沢市窪田地区の醸造所。地元のブランド茄子「梵天丸茄子」のからし漬や粕漬をはじめ、山形県産の食材を使ったさまざまな漬物を手がけている。

内藤醸造 「茄子の名産地」として栄えた窪田地区

昔ながらの製法で作った漬物が自慢

内藤醸造は、米沢市窪田地区で1908(明治41)年に創業した醸造所。地元の契約農家から仕入れる茄子を使った「梵天丸茄子(ぼんてんまるなす)漬け」シリーズをはじめ、「青菜漬」「おみ漬」「赤かぶ漬」など、山形県産の野菜を使った漬物を数多く手がけている。5代目である代表取締役・内藤徳和さんは、「もともと醤油や味噌の醸造をしていましたが、4代目から漬物の製造をメインに行うようになりました。今では、商品の9割が漬物になりますね」と語る。今でも業務用の醤油を醸造しており、自社の醤油に刻んだ大根・茄子・唐辛子などを漬け込んだ「オー辛かんべ」は、根強いファンの多い定番商品だ。そんな内藤醸造の漬物の多くは、職人技が光る昔ながらの製法で作られている。野菜を塩漬けして熟成し、その後塩抜きをして調味液に漬ける方法だ。「雪国である山形では、野菜を長期保存するために古くから行われてきた方法です。昔ながらの製法を守りながら、時代に合わせた味わいの商品を届けたい」と、内藤さんは語る。

地元農家と連携した「梵天丸茄子漬け」シリーズ

内藤醸造の看板商品は、地元のブランド茄子「梵天丸茄子」を使った漬物シリーズ。梵天丸茄子は、1985年に生まれた、薄皮で歯切れの良い漬物用の茄子。当時、栽培の難しさが理由で生産量が減っていた地元の伝統野菜「窪田茄子」と、「仙台長なす」をかけ合わせて誕生した。「窪田地区は、古くは茄子の生産が盛んな地域でした。ちなみに、地元の窪田小学校の校章は、茄子の花なんですよ。地元にゆかりのある商品を作りたいという想いから、梵天丸茄子を使った漬物を商品化しました」と、内藤さん。今では、地元の契約農家が生産する梵天丸茄子を全量仕入れている。正規品は「からし漬」や「粕漬」、規格外品は刻んで「オー辛かんべ」などの具材に使用しているそうだ。

  • 内藤醸造
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生産者紹介

代表取締役:内藤徳和
代表取締役内藤徳和

米沢市出身。大学卒業後、大手漬物メーカーの営業や飲食店のプロデュースなどを経験。31歳の頃、家業である「内藤醸造株式会社」に入社。営業や商品開発を担当する。「漬物が売れにくい時代ですが、若い方にも食べてもらえる商品を作りたいと思っています。近年は、醤油・味噌・塩という定番の味わいは変えずに、食材で遊びを持たせた商品を企画しています」と、内藤さん。イヌリンが豊富に含まれる地元産の菊芋を使った「菊芋の味噌漬け」は、「パリッとした食感が楽しい!」と評判とのこと。「地元ならではの食材を活かして、全国に誇れる商品をお届けしたいですね」と、笑顔を見せる。

店舗詳細

店舗名称 内藤醸造
住所 山形県米沢市窪田町窪田2233