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山形の郷土料理「冷たい肉そば」を看板に掲げる新庄市のそば店。鶏だしの透き通ったつゆは、コクがありながらもさっぱり。暑い夏に食べたくなる、ひんやり美味しい一杯だ。

そば処えびす 約100年前の古民家を改装した店内

行列必至。「冷たい肉そば」を提供する人気店

山形といえば、全国屈指のそば王国。県内各地に老舗や名店が数多く存在する。新庄市のそば処えびすは、地元民はもちろん、宮城や秋田からもファンが訪れる人気店。彼らの目当ては「冷たい肉そば」だ。河北町発祥のそばで、今となっては山形を代表する郷土料理として知られている。麺は昔ながらの田舎そば。北海道産のそば粉を使った自家製麺で、風味が豊かでコシが強い。透き通った冷たいつゆは、鶏だしのしょうゆベース。コクがありながらも、後味はさっぱりしている。そして、麺とつゆの上にたっぷりのっているのが国産親鶏のチャーシュー。コリコリ食感で、噛むほどに甘辛いだしと鶏の旨味が広がって美味しい。かけそばをキンキンに冷やして食べるスタイルは、県民にとってはおなじみ。山形の暑い夏には欠かせないソウルフードだ。

寒河江市にある肉そばの名店で修行

そば処えびすの創業者・石川利城さんがそばの道を歩むきっかけとなったのが、妻の父親の存在。「新庄市出身の義父は、とにかく肉そばが大好きでした。ところが、新庄には本場の肉そばを食べられる店が少なかったんですよね。だから、わざわざ河北町まで食べに行っていたんですよ」と、語る石川さん。そんな義父が、ある時こう言ったそうだ。「もっと近くに肉そばのお店があったらなぁ」。その一言が石川さんの心を動かした。義父の夢を叶えてあげたい。そこで、一念発起し、本場の味を受け継ぐ寒河江市の名店で修行を積んだという。そして、2002年に独立。新庄市に店を構えた。「結果的には、義父だけではなく、地元の肉そばファンからも喜んでもらえました。この道を選んで良かったです」と、笑顔を見せる。

県民のラーメン愛から生まれた「鳥中華」

山形では、肉そばの麺を中華麺に変えた「鳥中華」も県民に親しまれている。もちろん、そば処えびすでも人気だ。なぜ、このようなメニューが生まれたのだろうか。代表の石川さんに伺うと、「そば屋のまかないから生まれたと言われています。和風だしに中華麺を入れたら美味しかったんでしょうね。あとは、ラーメンでおもてなしする食文化も相まって、広まったのかもしれません」と、教えてくれた。どうやら、山形には客人に出前のラーメンを振る舞う風習があるという。「ほかの地域よりもラーメンが身近な存在なんですよね」と、石川さん。そんな背景もあり、中華麺を使った「鳥中華」は老若男女問わず、幅広い世代から愛されている。

  • そば処えびす
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生産者紹介

代表:石川利城
代表石川利城

舟形町出身。寒河江市にある肉そばの名店で、一年間修行した後、2002年にそば処えびすを創業した。「修行したお店の肉そばは、麺も親鶏もボリュームがすごかったんです。食べている人たちのあの笑顔は今でも覚えていますよ」と、振り返る。そこで、本場の味はさることながら、食べごたえのあるボリュームもその店から受け継いだという。そば処えびすで提供している麺の量は、一般的なお店のものに比べて1.5倍ほどもある。「正直、利益はギリギリですよ。でも、お客さんの笑顔のために食べごたえのある肉そばを作っていきたいですね」と、清々しく語る。

店舗詳細

店舗名称 そば処えびす
住所 山形県新庄市金沢1916-1