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地域おこし協力隊として遊佐町に赴任した中島さんが、「孟宗竹」のメンマを開発。地域の新たな特産品として発信するとともに、幼竹を使用することで竹林整備にも貢献する。

せやねん 遊佐町の竹林を整備し、筍の加工品として「メンマ」を製造

山形県産の「メンマ」を手掛ける、せやねん

「せやねん」は、大阪府出身の中島さんが、個人事業主として立ち上げた事業の名称。遊佐町に地域おこし協力隊として移住した中島さんが、特産品の開発業務に携わる中で、地域に潤沢にある孟宗竹(モウソウチク)に着目。メンマの製造開発に取り組み、商品化に成功した。一般的にメンマの 原料として使われるのは、麻竹(マチク)と呼ばれる中国南部や台湾地方で採れる竹だが、中島さんは、遊佐町産の「孟宗竹」を使用。麻竹と比較すると、しなりややわらかさを出すのに苦労したというが、加工の過程である「乾燥」にこだわり、じっくりと天日干しすることで、思い描いていた、理想のメンマに仕上がった。中島さんは「ラーメン大国でもある山形県、ぜひラーメンに添えるメンマも山形県産で食べてもらいたい」と語り、地域の新たな特産品として、全国に向けて「山形県産メンマ」を発信する。

遊佐町の竹林整備にも貢献

遊佐町の孟宗竹を使用してメンマを作ることは、地域の特産品を発信するという目的のほかに「竹林整備」の意味合いもある。中島さんは、地域おこし協力隊として遊佐町で活動する中で、町内のいたる所で、放置された竹林が家屋を圧迫したり、周辺環境に負荷を与えている現状を目の当たりにしてきた。「竹林は整備しないと、家屋の真ん中から竹が生えてくることもあるし、山中の場合は、周囲の樹木を圧迫し、竹林内が暗く荒れ果ててしまう」という。そこで中島さんは、竹林内の幼竹を刈り取ってメンマにすれば、竹林整備に貢献でき、資源の有効活用につながると考えたのだ。メンマ作りに使用する孟宗竹は、中島さんが整備を手伝っている竹林のものを使用。高齢化して自分自身で手入れすることが難しくなった人も多く、中島さんの活動は、地域の人々から喜ばれ支えられている。

  • せやねん
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生産者紹介

代表:中島悠
代表中島悠

大阪府出身。遊佐町に地域おこし協力隊として赴任し、地域の特産品や竹林整備に携わる。もともとは、全国転勤の多い会社に勤務していたが、異動先は関東が中心。趣味の自転車旅行などで訪れた際に魅了された、東北地方へ移住したいとの思いから、有楽町にあるふるさと回帰支援センターに相談。いくつかの移住先を提案されたが「一番最初に紹介されたのが遊佐町だった」という理由で、迷わず遊佐町への移住を決めた。好奇心旺盛で、「体さえ動けばどこでもやっていける」というのが中島さんの信条。多くの人々と関わり、地域に貢献する日々は、とても充実している。

店舗詳細

店舗名称 せやねん
住所 山形県飽海郡遊佐町比子字青塚31-38 地域活性化拠点施設2階