三川町(みかわまち)は、山形県の北西部にある人口約7400人の町です。庄内地方のほぼ中心に位置し、鶴岡市と酒田市に隣接しています。見渡す限り田園風景が広がる緑豊かな土地で、町全体が庄内平野にあることから、山形県内において唯一山が無い自治体として知られます。北に出羽富士といわれる鳥海山、東南東に霊峰・月山を望み、町を縦断する国道7号線に沿って赤川が流れます。豊富な水資源と肥沃な土地のおかげで、庄内でも有数の米どころとして発展しました。また、そのほかにも、メロンやしいたけ、長ねぎなどの生産も盛んで、県内外からも高い評価を受けています。
三川町ってどんなところ?
三川町のシンボル・山の神のケヤキ
古くから風の強い庄内エリアの防風林として利用されてきたケヤキ。三川町では「町の木」として親しまれています。中でも、大山祇命(おおやまつみのみこと)を祀る「山の神神社」の境内にある「山の神のケヤキ」は、町の天然記念物にも指定されているシンボル的存在。幹周り約6.4m、高さ約25mの巨大なケヤキは、樹齢350年から400年を超えると推定されています。四季ごとに移り変わる繊細な表情も魅力で、見る人の心を和ませてくれます。
町内を黄色に染める菜の花
町の花である「菜の花」は、三川町の春の象徴です。毎年GWに開催される「菜の花まつり」では、鳥海山や月山を背景に美しく咲き誇る菜の花畑を一目見ようと、県内外から大勢の観光客が訪れます。イベントでは、三川町在住の女性から選ばれた、絣(かすり)の着物に赤い前掛けを身につけた「菜の花娘」との写真撮影会や、菜の花ダンスフェスタ、特産品の販売など、様々な企画が用意されており、子供から大人まで楽しめます。
三川町のおすすめスポット
なの花温泉 田田
庄内平野の豊かな田園風景の中に佇む昔懐かしい庄屋造りの建物。漆喰の白壁が目を引く日帰り温泉です。「無色透明の食塩泉」と「にごり茶褐色の強食塩泉」という泉質の異なる2本の源泉を、石風呂浴場、岩風呂浴場の各大小浴槽に引いています。日帰り入浴はもちろん、宿泊施設も併設しているため心ゆくまでくつろげます。心身ともに癒される特別な時間を体験してください。
道の駅庄内みかわ・物産館マイデル
三川町の美しい田園風けの中にある「いろり火の里」の敷地内にある道の駅。「マイデル」とは、庄内弁で「待ってるよ」という意味です。三川町産米100%使用した、会員手作りの米粉うどん「米っ娘うどん」などが味わえる食堂のほか、地場産の新鮮な農産物や加工品、花などを販売している直売所コーナーが併設されています。
アトク先生の館
映画「おくりびと」のロケ地としても知られる博物館で、正式名称は「三川町文化交流館」。かつて山形大学などで教鞭をとった阿部徳三郎氏の旧邸で、皇室関係の建築も手掛けた宮島佐一郎氏の設計と伝わります。名称は、阿部徳三郎氏が生前「アトク先生」と呼ばれ親しまれていたことに由来します。敷地内にある池泉回遊式の庭園は、江戸時代元禄期に、一千両の巨額を投じて築造された、庄内屈指の名園としても有名です。
三川町の名物・特産品・お土産
庄内米
庄内平野の真ん中に位置する三川町は、豊富な水資源に恵まれた肥沃な土地を有する米どころとして知られます。つや姫をはじめ、有機米や特別栽培米など特色ある米作りを行っています。丹精込めて磨き上げられたお米は粒がしっかりしており、炊き上がりの白さとふっくら感が自慢。噛むほどに米本来の旨みと甘みが口に広がります。
しいたけ
昼夜の寒暖差を利用し、ゆっくり熟成を重ねて栽培されたしいたけ。肉厚で、噛むたびに特有の香りと濃厚なエキスが溢れます。煮物に入れても美味しいですが、素焼きにして塩や醤油を少しかけるだけでもご馳走になります。
金の麦茶
化学合成農薬を使用していない畑で栽培され、低温で丁寧に焙煎した麦茶。黄金色の見た目が特徴です。六条大麦「べんけい」という品種を使用し、苦味の少ない麦茶本来の香ばしさと甘みが楽しめます。ノンカフェインなので、小さな子供から妊娠中の方まで安心してお飲みいただけます。