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鶴岡市のろうそく専門店。江戸時代から伝わる「手描き絵ろうそく」を復活させ、鶴岡の伝統工芸品として継承する。可愛らしい「水に浮くろうそく」は土産品として評判だ。

富樫ろうそく店 店頭での絵付け体験も人気

江戸時代から伝わる鶴岡の「手描き絵ろうそく」

「富樫ろうそく店」は、鶴岡市のろうそく専門店。職人の熟練の技で仕上げる「手描き絵ろうそく」をメインに販売している。手描き絵ろうそくの歴史は古く、江戸時代まで遡る。「もともと徳川幕府への献上品として使われていました。ある時、壊れてしまった絵ろうそくを、鶴岡の職人が見事に直したことで、幕府から『日本一』の太鼓判をいただいたんです」と、3代目の小松優子さんは語る。その後、絵ろうそくは冠婚葬祭用として広く普及。明治大正期には、印刷技術の発達によって「プリント物」が主流となる。そんな絵ろうそくの全盛期、1934(昭和9)年に富樫ろうそく店は創業した。「しかし、生活様式の変化に伴い、ろうそく自体の需要も低下していきました。そこで2代目店主は、新たな需要の開拓のため、手描き絵ろうそくを復活させたんです」と、小松さん。もともと絵が得意だった2代目は、伝統的な絵柄だけでなく、観音菩薩・風神雷神図・干支など、オリジナルの絵柄も展開。華やかで独特なタッチがたちまち話題を呼び、鶴岡の伝統工芸品として再注目されるに至った。現在は、手描き絵ろうそくの販売のほか、店頭での絵付け体験も実施。観光客を中心に人気を集めている。

繊細な絵柄を生み出す、職人の手仕事

絵付けを施すのは、和ろうそくと洋ろうそくのメリットを併せ持つ「和型ろうそく」。原料には煤(すす)が出にくく現代の家屋でも使いやすい「ぬかろう」、芯には火の着け消しが容易な「糸芯」を採用している。この和型ろうそくを並べたら、位置を揃えながら、筆と絵の具を使って複数本同時に絵を描いていく。フリーハンドの一発描きだ。小松さんは、「細い線や左右対称のものは難しいですね。見本を見ながら何回も描いていくうちに、だんだんと手が慣れて、要領良く描けるようになるんです」と、語る。近年では、通常の細長いろうそくに加え、新たな手描き絵ろうそくも開発。それが、「水に浮くろうそく」だ。球体のろうそくで、好きな容器に水を張り、浮かべて楽しむ。絵柄も、花火など季節感あるものや水風船をモチーフにした遊び心あるもの、「ありがとう」というメッセージ入りのものなど、現代のニーズに合わせて考案。見た目の可愛らしさや燭台なしで使える手軽さから、鶴岡の土産物として喜ばれているという。

  • 富樫ろうそく店
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生産者紹介

3代目:小松優子
3代目小松優子

鶴岡市出身。35歳の時、親戚が経営する「富樫ろうそく店」に、配達員として入社する。小松さんは、「当時は和ろうそくの製造から行っていて、そのサポートにも入りました。下準備や片付けが本当に大変でしたね」と、振り返る。その後、見よう見まねで絵付けの技術も習得。2代目店主の高齢化に伴い、代表を引き継ぎ、後継者の育成にも励んでいる。「絵ろうそくは『使うのがもったいない』と、飾っておく人が多いんです。でも、せっかくなら使ってほしい!お家でのリラックスタイムなど、さまざまなシーンでお楽しみください」と、小松さんはやさしく微笑む。

店舗詳細

店舗名称 富樫ろうそく店
住所 山形県鶴岡市山王町10-52