山形直送計画からのお知らせ

「ラ・フランス」の出荷が始まりました

置賜盆地の寒暖差と雪解け水を活かして米を栽培する農家。環境と人にやさしい農業を追求し、特別栽培米のつや姫と有機JAS認証米のコシヒカリを手がけている。

百姓屋くらた 雄大な山々に囲まれた置賜盆地に位置する

自然の恵みを活かした米と果物の栽培

南陽市は、奥羽山脈・吾妻山地・飯豊山脈といった山々に囲まれた置賜地方に位置する。夏は太陽が照りつけ、冬はメートル級の雪が降り積もる地域だ。そのため、雄大な自然の恵みを活かして作物を栽培する農家が多い。200年以上続く「百姓屋くらた」もその一つ。米やさくらんぼ、りんごを手がけている。盆地特有の寒暖差を受けて育った作物はどれも「強い甘み」が魅力。さくらんぼは、直売所に並んだそばから売れる人気ぶりだという。また、「みずみずしさ」にも定評がある。代表の倉田健三さんは、「最上川の清らかな水をたくさん使っています」と、語っていた。最上川には、ミネラルを含んだ雪解け水が注ぎ込む。栄養たっぷりの水を吸収するからこそ、みずみずしい米や果実に育つのだ。

有機質肥料を活用した肥沃な土作り

百姓屋くらたが目指すのは、環境と人に配慮した農業。消費者が安心して美味しく食べられる米を作っている。その一つが、山形のブランド米つや姫だ。農薬・化学肥料の使用量を慣行の半分以下に抑えて栽培し、特別栽培米として県から認証を受けている。コシヒカリにいたっては有機JAS認証米だ。農薬・化学肥料に頼らずに栽培している。その代わりに使用しているのが、有機質肥料。魚肉エキスを濃縮し、米糠を加えたものだとか。田んぼに施肥すると、土壌中の微生物が活性化し、稲が育ちやすい肥沃な土に仕上がるという。

小学校・幼稚園と連携した食育の活動

代表の倉田さんは、農事組合法人「山形おきたま産直センター」の理事も務めている。勉強会や地元のイベントに参加し、地域活性化に取り組んでいるという。たとえば、南陽市で人気のイベント「朝メシまるしぇ」。生産者が炊きたてご飯、地元の飲食店がおかずを販売しながら消費者と交流する。「美味しいお米を作るためには、やっぱり食べてくれる皆さんの声を聞くことも大事ですね」と、倉田さん。ほかにも、地元小学校や幼稚園と連携した食育の活動にも積極的だ。子どもたちと田んぼに棲む生き物を探しながら、生態系の中の食物連鎖について教えているという。「美味しいお米を食べて、自然に触れることで、少しでも農業に興味を持ってもらえたら、僕たちの励みになりますね」と、笑顔を見せた。

  • 百姓屋くらた
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生産者紹介

代表:倉田健三
代表倉田健三

南陽市にて200年以上続く農家に生まれる。農業高校卒業後、宮城県の飲食店に就職。その後、実家を継ぐためにUターンし、24歳で就農した。「最初は大変でした。農業と一口に言っても、どんな作業するかによって力の使い方が全然違うんです。慣れるまでは腰を何度も痛めましたね」と、振り返る倉田さん。現在は、米・さくらんぼ・りんごの栽培をする傍ら、農事組合法人おきたま産直センターの理事も務める。「全国的に後継者不足が叫ばれていますが、幸い僕の周りには若い農家が多いんです。仲間と力を合わせて地域の農業を守っていきたいですね」と、意気込んだ。

店舗詳細

店舗名称 百姓屋くらた
住所 山形県南陽市若狭郷屋491-1