そば処かつら 北町分店
山形県山形市 店舗ジャンル:飲食店人気店「そば処かつら」から、暖簾分けしたそば屋。鶏出汁が効いた「冷たい肉そば」や、小料理屋で味わうような「小柱かき揚げ丼」が、市内外のファンに愛されている。

元板前が手掛ける人気店から暖簾分けしたそば屋
「そば処かつら」は、山形のご当地麺「冷たい肉そば」が自慢の店。京懐石の板前として腕を振るっていた店主が山形で食べた冷たい肉そばに感動し、発祥地とされる河北町谷地で修行を積んで開業した。その本店から暖簾分けしたのが「そば処かつら 北町分店」だ。本店の店主の義弟で、スタッフとして従事してきた伊藤正人さんが、2011年に山形市でオープン。もちろん一番人気は、本店の味を引き継いだ「冷たい肉そば」。「お客様のほとんどが、冷たい肉そばを目当てにいらっしゃるので、期間限定メニューなどはほとんど出さないんです」と、伊藤さんは語る。また、他のそば屋ではあまり見かけない「小柱かき揚げ丼」も評判だ。「元・板前の義兄が、小料理屋などで出す小柱と三つ葉のかき揚げをご飯に載せたら美味しいのではと、考案しました。冷たい肉そばに並ぶ人気メニューです」と、教えてくれた。そんな同店ならではの味を求めて、平日・休日問わず多くの客で賑わっている。
鶏の旨味を存分に楽しめる「冷たい肉そば」
不動の看板メニュー「冷たい肉そば」。味の決め手となるのは、鶏出汁が効いたコク深いスープだ。国産の親鶏肉を、醤油と砂糖のみのシンプルな調味料で煮込み、1〜2日間熟成。肉を引き上げてスープを丁寧に濾したら、臭み消しのための長ネギを入れて、さらに煮る。手間と時間をかけたスープは、鶏の旨味が凝縮。「鶏ガラスープで割ることで、より濃厚な味わいに仕上げています」と、伊藤さんは語る。麺は、店内にある特注の製麺機で打った生麺。複数の産地のそば粉と小麦粉を、独自の配合でブレンドした二八そばだ。硬めに茹で上げられた中太麺は、噛むほどにそばの旨味や香りを感じられる。「うちではスープとよく絡むように、麺に自家製の鶏油(チーユ)を和えているんですよ」と、教えてくれた。また、トッピングの親鶏肉には、もも肉と胸肉の2種類を使用。「他店ではもも肉のみのことも多いのですが、食感や味わいの違いを楽しめて美味しいんです」と、伊藤さん。麺と一緒に食べやすいよう、薄くカットするのもポイントだという。こだわり尽くしの一杯は、市内外の多くのファンを魅了している。
生産者紹介

代表伊藤正人
寒河江市出身。20代半ばまで、東京の半導体メーカーで営業職に従事する。その後、義兄に誘われて「そば処かつら」に就職。スタッフとして経験を積み、2011年に独立して「そば処かつら 北町分店」をオープンした。仕事のやりがいとなっているのは、お客様に「美味しい」と感じてもらうこと。「カウンターからお客様の表情を見るんです。人は美味しいと頷くので。あとは器を見て、空っぽになっていると嬉しいですよね」と、伊藤さんは微笑む。
店舗詳細
店舗名称 | そば処かつら 北町分店 |
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住所 | 山形県山形市桧町4-5-18 |