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山形市七日町に本店を構える、創業200年以上の和洋菓子店。店の顔とも言える、チーズ風味の焼き菓子「チルミー」は、山形ではお馴染みの銘菓として愛されている。

十一屋 十点満点のお菓子に、一つの真心をプラス

山形市で古くから愛される和洋菓子店

山形市を中心に、和洋菓子店やレストランを展開する「十一屋(じゅういちや)」。創業は1804年(文化元年)と古く、長い歴史を持つ名店だ。山形と仙台を結ぶ笹谷街道沿いで和菓子店として創業し、明治後期に現在の本店がある七日町に移転した。7代目・松倉公一さんは、「七日町は、毎月7日に市が開かれていました。そのたびにたくさんの人で賑わい、発展してきました」と、時代背景を語る。大正時代に入ると、山形でいち早く洋菓子の製造に取り組んだという。マロンクリームの餡を包んだ「ゴールドシャトー」や、チーズクリームなどを挟んだブッセ「シャン・ド・バロン」を次々と発売。今でも店頭に並ぶロングセラー商品だ。

ノスタルジックな洋菓子「チルミー」

ゴールドシャトー、シャン・ド・バロンに続き、3商品目の洋菓子として発売されたのが「チルミー」。1972年の発売当時から長く愛されている看板商品だ。こちらは、チーズ風味のバターケーキに刻んだ栗を混ぜ、ホイル紙で包んで焼き上げている。工場長・三澤道春さんは、「チルミーは、『日持ちする洋菓子』として誕生した商品です。ホイル焼きの製法は、賞味期限を延ばすために取り入れられました」と、教えてくれた。当時と変わらぬ美味しさを届けるため、今でもホイル焼きにこだわっているそうだ。また、ホイル紙で包むことで、バターやチーズの風味を逃さずに焼き上げられるというメリットもある。「包みをひらく瞬間、バターやチーズの香りがふわっと広がりますよ」と、三澤さん。昔から変わらぬパッケージや美味しさで、ノスタルジーに浸れる洋菓子だ。

地産地消をテーマにした商品開発

十一屋は、「地産地消」をテーマにしたお菓子を数多く手がけている。たとえば、人気商品「だだちゃ餅」。鶴岡市の特産品・だだちゃ豆を使った大福で、山形のお土産品として親しまれている。山形県は、だだちゃ豆のほか、果物の栽培も盛んな地域。お菓子作りにぴったりな食材がたくさんある。工場長・三澤さんは、地元農家に足を運んで食材を仕入れることも多いという。「農家さんと話している中で、廃棄してしまう農産物がある現状を知りました。そこで、規格外の農産物を活用して、お菓子を作りたいと思ったんです」と、三澤さん。これによって誕生したのが、「やまがたのきらめき」。規格外のさくらんぼをクリームに加工し、サブレでサンドしたお菓子だ。「お菓子に加工することで、B品になってしまった食材にA品の価値を生み出したいです」と、三澤さんは力強く語る。

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生産者紹介

工場長:三澤道春
工場長三澤道春

山形市出身。高校卒業後、「株式会社 十一屋」に入社。販売や配送を経験後、製造部に移る。「入社して、ケーキよりも美しく見えたものが上生菓子でした。和菓子職人になりたくて、製造部への移動を希望しました」と、三澤さん。お茶会で出す上生菓子など、季節に合わせた特注の和菓子を手がけている。また、「だだちゃ餅」をはじめ、さまざまな人気商品の開発も担当。「昔から地産地消にこだわってきました。これからも、地元の食材を活かしたお菓子を届けたいです」と、笑顔を見せる。

店舗詳細

店舗名称 十一屋
住所 山形県山形市七日町1-4-32