鈴木・ファーム
山形県長井市 店舗ジャンル:農家・農業法人2つの河川の合流地点に位置し、肥沃な土壌が広がる長井市豊田地区の米農家。「四季の移り変わりに合わせた米作り」をモットーに、数多くの品種を栽培する。
自然豊かな土地で代々続く米農家
置賜地方に位置する長井市で、米作りに取り組む「鈴木・ファーム」。現在は、つや姫・はえぬき・雪若丸・ササニシキ・ひとめぼれ・コシヒカリ・ひめのもちなどを栽培している。鈴木・ファームの田んぼがあるのは、豊田地区。西吾妻山から流れる松川と、飯豊山から流れる白川の合流地点で、一級河川・最上川へと続いている。古くから氾濫を繰り返しながら、肥沃な土壌を形成してきた。代表・鈴木淳一さんは、「豊田地区は、豊かな田んぼと書きます。まさに、米作りにぴったりな豊かな土壌が広がっているんですよ」と、力強く語る。そんな恵まれた土地で、代々米作りを行う鈴木・ファームの歴史は古く、江戸時代にまで遡る。「1704(宝永元)年の文献に、うちの屋号である『鈴木兵左エ門(すずきひょうざえもん)』が記されています。当時は村の『肝煎(きもいり)』を務めていたと伝えられています。村の代表として、この土地の田んぼを守り続けてきたんですね」と、鈴木さんは語る。
四季の流れに沿った丁寧な米作り
ミネラル豊富な雪解け水に恵まれ、粘土質で水持ちが良い土壌が広がる豊田地区。鈴木・ファームでは、恵まれた環境を最大限に活かすため、「四季の移り変わりに合わせた米作り」を大切にしている。「自然の流れに沿って、適切なタイミングで適切な作業をすることが一番重要です。逆に言うと、どんなに手を尽くしても、タイミングが良くなければ美味しいお米はできません!」と、鈴木さん。天候や稲の状態を確認しながら、田植え・追肥・中干し・収穫などの時期を見極め、稲が健康に育つよう丁寧に管理している。また、環境負荷を軽減して、できるだけ自然な状態で稲を育てるため、農薬や化学肥料を抑えた農法にも取り組む。中でも「つや姫」と「雪若丸」は、農薬や化学肥料の使用を慣行栽培の5割以下に抑えた「特別栽培米」。土壌改良のため、ケイ酸や鉄分などのミネラル資材を使用し、力強く丈夫な稲に育てる工夫を行っている。恵まれた環境と、鈴木さんの細やかな管理や工夫が、豊かな味わいのお米を生み出しているのだ。
生産者紹介

代表鈴木淳一
長井市出身。江戸時代から続く米農家に生まれる。高校卒業後、県内の農業大学校で農業を学び、20歳で家業を継ぐ。「就農当初は米価が下がる厳しい時代で、余裕のない日々が続いていました。それでも諦めず、必死にやってきたからこそ、今があると思います」と語る。2020年頃には、精米設備を導入し、直販できる体制を整えた。「自分が育てたお米を直接お客様に販売するようになってから、農業を心から面白いと思えるようになりました。これからも、稲作に最適なこの土地を守りながら、美味しいお米を届けていきたいです」と微笑む。
店舗詳細
| 店舗名称 | 鈴木・ファーム |
|---|---|
| 住所 | 山形県長井市泉475 |











































