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【2024年9月】臨時休業について

美しい自然に囲まれた飯豊町で、きゅうりやトウモロコシを作る農園。都会から移住した夫婦が、美味しい野菜作りを独自に研究。既成概念に捉われない方法で農業を行う。

ふじかわ農園 夫婦の愛情が、野菜を一段と美味しくする

神奈川県から移住した、研究熱心な夫婦が営む農園

ふじかわ農園は、置賜地域に位置する飯豊町の農家。山間の緑豊かな環境で、きゅうりやトウモロコシなどを栽培する。農園を営むのは、就農するために神奈川県から移住した藤川夫妻。夫の藤川直亮さんは、一般的な農法を実践してみたところ、多くの疑問が生まれてきたそうだ。「夏の猛暑でも雑草は元気に生えているけれど、野菜はなんだか元気がない。人間の間違った行為が、自然界のバランスを崩しているんじゃないかと思ったんです」と語る、藤川さん。そこで、水分や肥料の与え方から作付け品目まで、すべてに疑いを持って研究を開始。県内外の農家や肥料メーカーに足を運んで情報を収集し、現場でトライアンドエラーを繰り返した。その結果、野菜にとって必要な時に必要なものを与えるという栽培方法が見えてきた。大事なのは、野菜の声を聞くことだという。「毎日畑を見回って、野菜と話すんです。『水が欲しい』と言ったら水を与えています」と、藤川さんは語る。

「追肥」に着目した独自の栽培方法

野菜の声に寄り添い、美味しい野菜を効率的に育てる。その取り組みの一つが、「追肥」に特化した栽培だ。多くの農家は、植付け前に与える「元肥」を重要視する。一方でふじかわ農園は、生育過程で与える「追肥」に重きを置く。藤川さんは「追肥は、必要な栄養を補う重要な肥料。最大限に効かせることができれば、品質向上につながるんじゃないかと考えました」と語る。そこで、作物が効率良く肥料を吸収できるよう、ウルトラファインバブルを導入した。「細かい泡を大量に含んだ水を生成し、作物に与えています。これにより、土の中に酸素が取り込まれ、植物の根っこが活性化して、肥料をよく吸収します。そうして育ったトウモロコシは、とても甘いんです」と、藤川さんは教えてくれた。また、肥料自体にも強いこだわりがある。「肥料メーカーのように、原料から仕入れて調合します。配合率は季節に合わせて変えているんですよ」と、藤川さん。ふじかわ農園ならではの方法で、美味しい野菜を作っている。

  • ふじかわ農園
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生産者紹介

代表:藤川直亮
代表藤川直亮

東京都出身。2016年に、神奈川県から山形県飯豊町へ移住し就農。前職は青果の仲卸業をしていた藤川さん。卸す商品がなくなれば自分の仕事もなくなるということに危機感を覚え、自らが作る側になることを考えた。「気候変動が激しい昨今、当時から農業は『一年として同じ年はない』と言われていました。つまり、機械化やマニュアル化ができないということ。デジタル化が進む現代において、『農業こそチャンスの宝庫なのでは?』と思ったんです」と、目を輝かせながら語る。今では夫婦二人で、既存の方法に捉われない農業を行う。「生活すべてを捨ててきたので、最初は崖っぷちでしたよ。けど今は、農業の可能性に面白さを感じています。妻と毎日いちゃいちゃできますし、就農して良かったです」と妻・陽子さんに目配せした。

店舗詳細

店舗名称 ふじかわ農園
住所 山形県西置賜郡飯豊町萩生1533-3