山形直送計画からのお知らせ

「ラ・フランス」の出荷が始まりました

全国的にも有名なブランド梨「刈屋梨」をメインに栽培する果樹農家。「自分の子どものように樹を健康に育てること」をモットーに、有機質肥料を使った栽培に取り組む。

刈屋 じろうえんの梨 農業大学出身の夫婦が営む果樹園

明治時代から受け継がれるブランド梨「刈屋梨」

庄内エリアに位置する酒田市刈屋地区は、県内有数の和梨産地として知られている。この地で栽培しているブランド梨「刈屋梨(かりやなし)」は、全国にファンがいる山形の特産品だ。「刈屋 じろうえんの梨」は、古くからこの刈屋梨を栽培している果樹農家のひとつ。18代目の小松治さんは、「刈屋地区では、明治時代から梨の栽培がはじまったと言われています。うちでは明治中期頃、12代目から梨を育てています」と語る。果樹園があるのは、鳥海山から流れる日光川と荒瀬川の合流地点で、歴史的に氾濫が多い土地。氾濫を繰り返すことで山から流れるミネラル豊富な土砂が堆積して、肥沃な土壌が形成されたという。「このあたりの土壌は、果樹栽培に大切な水はけの良さに加え、栄養分をしっかりと蓄える力を持っているんですよ。妻は大学で土壌についての研究をしていたんですが、『県内でも特に刈屋地区の土壌は梨の栽培に適している』と絶賛しています」と、小松さんは語る。

樹を我が子のように想い、栽培する

小松さんが果樹栽培で大切にしているのは「樹を健康に育てること」。そのために大切なのは「土づくり」だという。樹が好むものを与えるために、土台となる部分を整えておくことがポイントだ。収穫が終わった秋口に、10aあたり1tの完熟堆肥を入れて馴染ませている。「樹は自分の子どもみたいなもの。できるだけ無理をさせたくないんです。有機質肥料を使った土づくりをすることで、樹がたっぷりと栄養を吸収できるようにしています」と、小松さんは語る。さらに、剪定の仕方にもポイントがある。枝の先端を空に向くように仕立てるのが良いそうだ。「樹に流れる樹液は、人間にとっての血液。樹液は、上に向かって流れています。枝の先端を上げることで、樹液の流れが良くなるんですよ」と、小松さん。樹全体に樹液が流れることで健康に育ち、甘くてジューシーな味わいに仕上がるという。

  • 刈屋 じろうえんの梨
  • 刈屋 じろうえんの梨
  • 刈屋 じろうえんの梨
  • 刈屋 じろうえんの梨

生産者紹介

18代目:小松 治
18代目小松 治

酒田市出身。刈屋地区で代々続く梨農家に生まれる。東京農業大学に進学し、卒業後は地元に戻り農業高校の教員として勤務。定年退職後、家業を継ぎ専業農家になる。「教員時代は、果樹を専門に教えていました。当時から父親の手伝いはしていましたが、いざ自分で本格的にやるとなると、やっぱり難しいですね。刈屋地区の農家同士で情報共有をしながら、向上心を持って栽培しています」と、小松さん。色付きが良くて美しく、食べても美味しい梨を目指しているという。「色付きが良くなるようにこだわって育てると、美味しい梨に仕上がります。見た目も味も、良いものを提供できるように日々励んでいます」と、力強く語る。

店舗詳細

店舗名称 刈屋 じろうえんの梨
住所 山形県酒田市刈屋字堂ノ前17