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山間地・大石田町にある、自然薯専門の農家。初雪の頃の12月中旬まで土の中で生育した「寒堀りの自然薯」は、粘りと甘みが強く、生でもとろろでも美味しいと好評だ。

土の香農園 大石田町の豊かな自然に囲まれた畑

隠れた名品「大石田町産の自然薯」の農家

霊峰・月山を西に望み、街中を最上川が流れる大石田町。自然豊かな中山間地で、水はけが良く、肥沃な黒ボク土の土壌が広がっており、農業にとても適した地域だ。主に栽培されているのは、米とそば、スイカ。どれも美味しいと評判で、収穫のシーズンになると各地から注文が殺到している。そんな中、一部の農家では、日本在来のイモ「自然薯(じねんじょ)」の栽培が盛り上がっている。隠れた名品で、そのまま食べても、とろろにしても絶品。その美味しさが口コミで広がり、近年、知名度がどんどん高まっているという。土の香農園は、そんな「大石田町産の自然薯」を栽培している農家だ。粘りと甘みの強い自然薯を作っており、地元の道の駅などで人気を集めている。代表の星川直哉さんは「自然薯で世界進出」が夢。「山芋や長芋って、もともとは中国原産なんですよね。日本原産なのは、自然薯だけ。しかも、栄養価が高いんです。食物繊維とか、ビタミンEとか、ムチンとか。これだけ素晴らしい農作物なら、やっぱり世界中の人に知ってもらいたいじゃないですか」と力を込める。

自然薯の甘みを引き出す「寒堀り」

土の香農園の自然薯は、他の大石田産のものと比べても、甘みが強いという。その秘密は、「収穫時期をギリギリまで延ばしていることなんですよ」と教えてくれた。山形県では、11月中に掘り起こすのが一般的だという。しかし土の香農園では、初雪が降り始める頃、12月中旬から掘りはじめるのだという。こうすることで、生育期間が延びて甘みを多く蓄えられる上、寒さに耐えるために糖分を生み出してくれるのだ。だが、積雪が深くなると収穫ができなくなってしまうため、年末までの2週間ほどで、数千本の自然薯を掘り起こさなければならない。自然薯はとても皮が薄く、繊細な農作物。収穫には、スピードとともに、作業の丁寧さも求められるのだ。「まさに、体力勝負ですよ。若手の私じゃないとできません」と星川さん。「でも、美味しい自然薯を作るためには、やめられないですよね。立派な自然薯が取れたときや、お客様に手に取ってもらえたときの喜びは、もう格別です」と嬉しそうに語ってくれた。

「とにかく美味しく」、熱い思いで栽培に取り組む

土の香農園の工夫は、もちろん収穫時期だけではない。畑作りにおいても、工夫を凝らしている。中でも重要なのが、「いい微生物」を増やすこと。微生物入りの資材や、微生物の住処になる資材を撒いて、悪性の菌などが入ってこないようにするのだ。「じつは、ちょっと高い資材なんですけどね。でも、自然薯の風味がまったく違います。使って良かったなと思いますし、ぜひ食べ比べてみてほしいです」と星川さんは語る。他にも、「筒状の栽培器に自然薯を入れて、まっすぐ立派に育てる」「農薬をできるだけ使わない」「夏場はあえて雑草を刈らず、土が熱くならないようにしている」など、さまざまな取り組みをしている。「とにかく美味しい自然薯を作りたいんです」という語る表情から、熱い思いが伝わってきた。

  • 土の香農園
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生産者紹介

代表:星川直哉
代表星川直哉

大石田町出身。もともとは農家ではなく、仙台や神奈川、名古屋などでさまざまな仕事をしていた。就農のきっかけは、父からの「自然薯栽培を始めた。一緒にやらないか」という電話。この電話を受けて、20年ぶりに帰郷し、自然薯栽培に取り組み始めた。自然薯栽培は穴を堀り、種芋を埋め、掘り起こすため「結構、体力が必要な作業ですよ」と話す。若手でも、なかなか取り組む農家は多くないという。それでも、星川さんは、栽培本数をどんどん増やしている。「夢は、自然薯を世界に広めること。そのためにも、栽培だけでなく、パウダーみたいな商品も開発していきたいです」と、楽しそうに語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 土の香農園
住所 山形県北村山郡大石田町大字駒籠116-3