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古くから有機農業に取り組んできた歴史のある高畠町で、農薬や化学肥料に頼らない米作りに取り組む生産組合。組合員全員が県の「エコファーマー」に認証されている。

上和田有機米生産組合 有機農業発祥の地「高畠町」の生産組合

安全で美味しい米づくりに取り組む生産組合

上和田有機米生産組合は、山形県高畠町にて、1986年に発足した米の生産組合。組合のある高畠町は、四方を山に囲まれた置賜盆地に位置しており、日中の最高気温と夜間の最低気温の差が大きく、米や果物が美味しく育つ地域。別称「まほろばの里」とも呼ばれている。標高は200~250メートルほどで、河川の上流域に近く、冷たく清らかな水を利用できる点でも、稲が喜ぶ環境だ。この地域は、1970年代から、地域をあげて、先進的に有機農業に取り組んでおり、「安全で美味しい米」に対する意識の高い生産者が集まっている。同組合は現在、有機JASの認証を受けた「有機栽培米」と、農薬の使用を県基準の5割、又は5割以上削減した「特別栽培米」を生産。化学肥料はいずれも、一切使用していない。また、34軒の全組合員が、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する法律」に基づいて認証される「エコファーマー」の認証を取得。自然豊かな環境を次世代に引き継ぐため、一貫して農薬や化学肥料に頼らない、安全安心で美味しい米づくりに取り組んでいる。

2016年、皇室新嘗祭献穀農家に選出

上和田有機米生産組合がこだわるのは、安全安心はもちろんのこと、やはり美味しさ!刈り取った稲を「杭掛け(くいかけ)」して自然乾燥することを基本に、機械乾燥の場合にも、「遠赤外線クリーン乾燥機」を用いてじっくりと低温で乾燥させている。太陽光と同じ遠赤外線を発するセラミックを配し、30度ほどの温風で乾燥させることで、自然乾燥に劣らぬ、香りと旨みを実現するという。組合長の渡部さんは、2016年の「皇室新嘗祭献穀農家」に選ばれ、皇居につや姫を献上。また、コシヒカリは、全国米・食味分析鑑定コンクール、第10回総合部門にて、金賞を受賞した日本一の実力。組合長のみならず、上和田有機米生産組合の組合員が生産するコシヒカリ・ひとめぼれ・つや姫は、合わせて19回もの受賞歴があり、安全で、食味が良い米ということを証明されている。

  • 上和田有機米生産組合
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生産者紹介

組合長:渡部京一
組合長渡部京一

高畠町出身。置賜盆地特有の気候を生かして米や果樹の栽培を手掛ける農家の4代目。就農した18歳の頃は、化学肥料を用いて、収量をあげるという農法が一般的だったが、あえて時代に逆行し、持続可能な農業へ移行。有機肥料を使用し、農薬は不使用。環境への負荷をかけない農法をいち早く取り入れた。「こうした取り組みをする上で、一人の力では大きな変化をもたらせない」と考え、26歳の時、地域の仲間に誘われて「上和田有機米生産組合」設立に参加。組合として持続可能な農業に取り組んできた。先輩の組合員から組合長を引き継いだのは、2021年6月。今後は、息子世代の若手就農者と力を合わせ、地域の農業をさらに盛り上げると共に、新たな販路の獲得などを含めて、「安心安全で美味しい米作り」を、次世代へと継承していく。

店舗詳細

店舗名称 上和田有機米生産組合
住所 山形県東置賜郡高畠町大字馬頭字上光田127-1