やまがたふ処 鈴木製麩所
山形県山形市 店舗カテゴリ:食品製造・加工創業から110年以上、伝統の手作りの良さを生かし、麩を製造する鈴木製麩所。定番商品のくるま麩や板麩、生麩を始め、バラエティ豊かな麩の味わいを提案している。
創業から110年以上に渡って続く、老舗製麩所
鈴木製麩所は、明治44年(1911年)創業の老舗。主力商品の「焼き麩」や「生麩」など100種類以上の商品を、製造している。もともと麩の文化は、中国から日本に伝わったと言われており、京都で精進料理などとして広まったのが始まり。鈴木製麩所のある山形県は、麩の原料となる、小麦の栽培が盛んな地域だったことで、麩の文化が根付き、市民の間で広く食されてきた。最も多い時で、同地区に200件もの製麩所がしのぎを削っていた時代もある。現在では、業者数も大幅に減少してしまったが、鈴木製麩所は、時代の流れを柔軟に汲み取り、料亭の経営に参入するなど、新たな事業展開に創意工夫を重ねながら、110年以上の歴史を紡いできた。料亭を営んでいた時代に、麩を使用したお惣菜の開発や様々な種類の生麩など、乾物として販売するだけでなく、幅広いラインナップの商品開発が実現。現在も看板商品となっている。
鈴木製麩所のバラエティ豊かな商品ラインナップ
鈴木製麩所では、くるま麩や板麩、生麩など、麩の定番商品に加えて、実に豊かなラインナップの商品を展開している。麩をから揚げにした「から揚げ麩」、から揚げ麩を煮付けた「揚げ麩煮付け」、また山形牛と麩をセットにした「牛すき麩セット」、これらの商品の多くが、百貨店の催事で、麩を調理して振る舞い、お客さんが実際に「美味しい!」と言ってくれたものを商品化したものだ。さらには、麩を使用した「ハチミツふラスク」など、お菓子もあり、麩の様々な味わい方を発信している。麩には多くのタンパク質が含まれており、栄養価が高いうえに消化吸収性に優れ、近年は、健康食としても見直されており、数々の麩を使用した商品は、注目を集めている。
生産者紹介
代表鈴木浩一
山形市出身。地元の高校を卒業後、明治大学に進学。卒業後は、東京の食品メーカーで製造と営業の現場を5年間経験した。その後、28歳の時に家業を継ぐ形でUターン。製麩所の現場で一から麩の製造を学んだ。前職が大手メーカーだったこともあり、当初はギャップや戸惑いもあったが、「小さいころから食べ慣れてきた麩が好き!」という気持ちが鈴木代表のモチベーションを支えている。「麩はニッチな商品、オンリーワンじゃないとだめ」と語り、常に時代の変化を感じながら、新商品の開発に取り組んでいる。「手作りで手間をかけている分、うちの麩は品質が良い。香ばしくて美味しい」。料理して食べる時に美味しいかどうかを重視し、消費者の立場で商品作りに向き合っている。
店舗詳細
店舗名称 | やまがたふ処 鈴木製麩所 |
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住所 | 山形県山形市五日町3番24号 |