山形県産 尾花沢スイカ 小玉「ピノ・ガール」

東海林農園は、スイカの名産地・尾花沢市で3代続くベテラン農家。船形連峰に囲まれた盆地で、ブランドスイカ「尾花沢スイカ（おばなざわすいか）」を栽培しています。今回は、小玉品種「ピノ・ガール」をご紹介。種がとても小さく、種ごと食べられる品種です。食感はチョコチップのようで、苦味も気になりませんよ。手頃なサイズ感の小玉スイカは、ひとり暮らしの方への贈り物にもおすすめです。

代表の東海林さんが大切にしているのは、スイカ本来の力を活かした栽培をすること。尾花沢では、成長したつるを同じ方向に整える、昔ながらの「つる引き」という栽培方法が主流です。それに対して東海林農園では、うねの間隔を広く取り、スイカが自由につるを伸ばせるようにしています。「栽培面積あたりの収量は落ちますが、スイカがすくすくと元気に育つんです」と、東海林さん。力強い根っこが育つことで、土壌の栄養素や水分をたっぷりと吸収して、より濃厚な味わいに仕上がります。

東海林農園のスイカは、玉の形が良く、美しい見た目も魅力です。その秘密は、「受粉」。スイカの実を付けるには、雄しべの花粉を雌しべの柱頭に付着させる必要があります。この時、「人口受粉」をする農家も多いですが、東海林農園ではミツバチに任せる「自然受粉」にこだわっています。「自然に受粉したほうが、スイカが丸くきれいな形に仕上がるんですよ。味はもちろん、見た目も大切ですよね」と、東海林さんはお話していました。