山形直送計画からのお知らせ

【2025年9月】臨時休業について

寒暖差と清らかな水に恵まれた高畠町で、江戸時代から代々続く米農家。土づくりや栽培方法にこだわり米を育てている。米作りに加え、地域の農業の未来をつなぐ活動を行う。

金子農園 目指すのは「老若男女が元気で魅力ある農業」

自然の恵みと愛情が詰まった米作り

山形県南東部の置賜盆地に位置する高畠町。盆地特有の寒暖差や、山々や丘陵に囲まれた豊かな自然環境を活かした果樹栽培や稲作、畜産などが盛んだ。「有機農業のまち」というテーマを掲げ、町が主体となって環境にやさしい農業を推進している。「金子農園」は、屋代地区で代々稲作に取り組む農家。「土づくり」にこだわり米作りを行っている。田んぼを潤すのは、奥羽山脈から流れる屋代川と、吾妻山のダムから引いた冷たい水だ。農薬の使用を地域の慣行栽培の半分以下に抑えている金子農園。土づくりには有機質の肥料や酒粕を使い、土壌の微生物を活性化。また、ミネラル豊富な米ぬかや稲わらを土にすき込んでいる。こうすることで、お米本来のおいしさを引き出せるそうだ。収穫後のお米は低温保管し、注文が入ってから精米することを徹底。「『おいしくて、安心・安全はあたりまえ』と心がけ、自然の恵みに感謝し愛情たっぷりに育てています」と、代表の金子和徳さんは力強く語る。

地域の農業を未来につなぐ

江戸時代から米農家を営む「金子農園」は、令和元年に法人を立ち上げた。きっかけは、「地域の農業が抱える問題を解決したい」という思いからだったと、金子さんは振り返る。高畠町屋代地区では農家の高齢化が進むなか、後継者が少なく地域の農業の衰退や農地の荒廃が懸念されていた。加えて、地域の田んぼは大きさや形が不揃いなものが多く、条件の悪さも課題だった。金子農園を法人化することで、「耕作放棄地の解消」、「高齢農家を支援し、現役年齢を伸ばすこと」、「農業への新規参入者の増加」を目指し、地域の農業の未来を育んでいる。「いろいろな『結』をつくることで、お互いが豊かになっていきたいです。老若男女が生き生きと働き、魅力あふれる農業が地域に広がることを目指しています」と、金子さんは意気込む。

  • 金子農園
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生産者紹介

代表:金子和徳
代表金子和徳

高畠町出身。江戸時代から続く農家に産まれる。食品メーカーに勤務し、ソリューションやISOの推進を経験。その後、「実家の農業を何とかしたい」と一念発起し、就農を決意した。土づくりや栽培方法にこだわった米作りに取り組み、数々のコンクールで受賞を重ねてきた。「食べた人が『おいしい』と、笑顔になるようなお米を育て続けたい。日本一のお米を目指して日々の管理にこだわりをもって作業をしています」と、やさしく微笑む。

店舗詳細

店舗名称 金子農園
住所 山形県東置賜郡高畠町大字一本柳1374-1