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吾妻山から流れる豊富な雪解け水に恵まれた南陽市の米農家。稲刈り後、「くいがけ」という方法でじっくりと自然乾燥することで、米本来の風味を引き出している。

おがわ藁農園 稲刈り後の田んぼで自然乾燥

伝統の「くいがけ」で生まれる、香り高いお米

置賜盆地に位置する南陽市は、四方を山に囲まれた自然豊かな地域。雪深い冬を越えると、山々からミネラル豊富な雪解け水が流れ込み、田んぼを潤す。そんな米づくりに適した環境で、代々続く米農家「おがわ藁農園」。山形県が誇るブランド米「つや姫」をはじめ、「はえぬき」や「ひとめぼれ」などを生産している。「お米本来の美味しさを届けたい」という思いから、農薬や化学肥料の使用量を慣行栽培の5割以下に抑えて栽培。山形県の認証を受けた特別栽培米として、自社のオンラインショップや地元の直売所などで人気を集めている。おがわ藁農園のお米の美味しさの秘密は、稲刈り後に行う「くいがけ」という工程にある。稲を自然乾燥させる伝統的な農法のことで、稲刈り後の田んぼに立てた杭(くい)に、稲の束をかけて天日干ししていく。秋晴れの空の下でさわやかな風に吹かれながら自然乾燥することで、お米本来の香りや旨味をそのまま米粒に閉じ込めることができるそうだ。販売担当・小川智寛さんは、「自然の力を活かして、低温でじっくりと乾燥させるので、お米の旨味が逃げません!やさしい甘みとふっくらとした食感を楽しめますよ」と、力強く語る。

米づくりで雪国の風景を支える

おがわ藁農園では、収穫後の稲藁(いなわら)を有効活用して、家屋や庭木を雪の重さから守る「雪囲い用の縄」の製造を行っている。小川さんは、「昔はどの農家も冬仕事として藁の加工をしていましたが、今ではほとんどの農家が辞めてしまいました。うちでは、祖父の代から縄の販売をはじめて、私で3代目になりますね」と語る。くいがけで丁寧に乾燥させた藁を撚り合わせて作る縄は、庭師の間でも高く評価され、日本三名園の一つとして知られる石川県金沢市の「兼六園」の雪囲いにも使用されている。「縄に加工するために、稲全体をムラなくきれいに乾燥させる必要があるんです。そのため、くいがけの際は、稲束の上下を入れ替えて風通しを良くする『かけ替え』という作業を必ず行います」と、小川さん。手間ひまのかかる作業だが、「地域に根付いた伝統産業を守りたい」という強い思いがあるそうだ。美味しいお米を育てながら、雪国に根付く暮らしの文化を支えている。

  • おがわ藁農園
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生産者紹介

販売担当:小川智寛
販売担当小川智寛

南陽市出身。代々続く米農家に生まれる。大学卒業後は地元企業に就職し、社会人ランナーとして山形県縦断駅伝などに出場。父の病気をきっかけに、家業を継ぐ形で就農。稲を自然乾燥させる伝統的な農法「くいがけ」を取り入れた米づくりと、地域の伝統産業である藁縄づくりを行う。「古くから受け継がれてきた文化がなくなるのは、もったいないと思ったんです。今後も地域の伝統産業を守りながら、昔ながらの『くいがけ』によるお米の美味しさや、それにまつわる文化を発信していきたいです」と笑う。

店舗詳細

店舗名称 おがわ藁農園
住所 山形県南陽市椚塚146-2