ゆらまちっく海鮮レディース
山形県鶴岡市 店舗ジャンル:鮮魚店・水産加工「ゆらまちっく海鮮レディース」は、庄内浜の由良漁港で活動する、漁師の妻や娘たちによるチーム。地域に伝わる食文化と豊かな海の幸を全国へ届ける。

由良漁港に伝わる、豊穣な海の恵み
「ゆらまちっく海鮮レディース」は、由良漁港の豊かな食文化を未来へ繋ぐために結成された、漁師の妻や娘たちによるチーム。庄内浜にある由良漁港は、四季折々に130種類もの魚介類が水揚げされ、その質の高さから「由良産」とクレジットされるほどの知名度だ。かつては、浜の女性たちが「浜のアバ」と呼ばれ、リヤカーで行商をしながら、旬の魚の食べ方を直接伝え歩いた歴史がある。しかし、時代の変化とともに家庭で魚をさばく機会が減り、魚食文化の継承が課題となっていた。そんな中、彼女たちは昔ながらの知恵と技術を活かし、新たな商品開発と魚食普及活動に取り組んでいる。
伝統を活かした商品開発と食文化の継承
「ゆらまちっく海鮮レディース」が最初に手掛けたのは、由良の伝統的な郷土料理に欠かせない「小鯛だし」の商品化。安価で取引されがちだった小鯛を、由良地域に古くから伝わる「焼干し」の技術で加工し、風味豊かなだしとして蘇らせた。2014年の発売以来、由良漁港・天然小鯛100%の贅沢な味わいが人気を集めている。さらに、この小鯛だしを練り込んだ「八乙女うどん」や、特製の醤油、味噌なども次々と商品化。また、由良独自の味付けを活かした鮭とばや干しだこも、新たな人気商品として注目されている。彼女たちの活動は、由良の豊かな海の幸を多くの人々に届けながら、漁村の食文化や郷土料理を未来へ継承していくことに貢献している。
生産者紹介

代表和田光子
鶴岡市(旧櫛引町)出身。農村部から漁村・由良に嫁ぎ、底びき網漁船を営む家で漁村生活を始めた。当初は戸惑う日々を送ったが、40年以上にわたる漁家経営や民宿運営を通じて、庄内浜の漁業や魚食文化に精通する存在となった。現在は山形県漁協女性部長として活躍するとともに、「ゆらまちっく海鮮レディース」を結成。地元魚を使った商品開発や料理教室、レシピ本の発行など精力的に活動している。漁村の変遷を経験した視点と実践的知見を生かし、各種委員会でも地域の漁業振興に貢献している。
店舗詳細
店舗名称 | ゆらまちっく海鮮レディース |
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住所 | 山形県鶴岡市由良二丁目12‐16 |