創菓処 日進堂
山形県長井市 店舗ジャンル:和洋菓子店・パン屋長井市で1915(大正4)年に創業した、歴史ある菓子店。どら焼きやパイなど、豊富な種類の和洋菓子が揃う。看板商品のクッキー「小桜城」は、多くのファンに支持されている。
地域に根差し、歩み続ける菓子店
長井市の「創菓処 日進堂」は、1915(大正4)年に創業した歴史ある菓子店だ。「創業当時は、餅や飴などの和菓子の製造に加え、缶詰やせんべいなども仕入れて販売していたそうです」と、4代目の味田純弥さんは語る。現在は自社商品の製造・販売に特化し、看板商品のクッキー「小桜城」やどら焼き、ケーキなど豊富な種類の和洋菓子が店頭に並ぶ。製造に力を入れるようになったのは、純弥さんの祖父で3代目の功一さんだ。「どんなお菓子を提供したら地域の方が喜んでくださるか、常に考えている人でした」と、味田さんは笑顔で話す。先代のノートには、考案されたレシピが400種類近くも記されていたそう。2020年に祖父から店を継いだ味田さん。「『感謝しながら積み重ねていかないと信用してもらえない』という祖父の教えを胸に、お菓子作りに向き合っています」と、語る。長きに渡り人気のクッキー「小桜城」やどら焼きは、先代から変わらぬ配合を受け継ぐ。お店の味を守りつつ、米粉を使ったクッキー「長井・葉山の白うさぎ」を考案するなど、新しい挑戦を続けている。
長井の歴史を味わう銘菓「小桜城」
日進堂で最も親しまれている銘菓が、「小桜城(こざくらじょう)」。「日進堂といえば小桜城」と言われるほどの看板商品で、今も多くの人が買い求めに店を訪れる。このクッキーは3代目が考案し、昭和中期に誕生した。「『地元を宣伝でき、ギフトになるお菓子を作りたい』という思いから誕生したと聞いています」と、味田さんは語る。「小桜城」という名前は、戦国時代にかけて長井の地にあったとされる城が由来だ。城壁を表現した「プレーン味」と、ごまを石垣に見立てた「ごま味」の2種類で、城郭の風景を再現している。さらに味にもこだわり、バターを3種類使うことで、濃厚な味わいや香りを際立たせている。まさに、長井の歴史と情熱が詰まったクッキーだ。「『子どもの頃に食べていた思い出の味です』とか、『お土産で喜んでもらえたよ』と声をかけていただけるのが何よりの喜びです。これからもこの味を守っていきたい」と、味田さんは力を込める。
生産者紹介
4代目味田純弥
長井市出身。大正時代から続く菓子店の4代目。祖父の姿を間近で見て育ち、中学生の頃から菓子職人を志す。「祖父がお菓子を製造する姿がカッコ良くて憧れていました」と、話す。高校卒業後、宮城県の製菓学校に進学。その後、新潟県の和洋菓子店で修業を重ねた。2020年に店を継ぎ、日々菓子作りに向き合う。自身でも米粉を使ったクッキーなどを考案し、伝統の味を守りながら、新しい風を吹き込んでいる。「この先も地域の人に長く愛されるお店にしていきたいです」と、笑顔を見せる。
店舗詳細
| 店舗名称 | 創菓処 日進堂 |
|---|---|
| 住所 | 山形県長井市成田1667 |









































